緑内障の患者[眼内圧を高め、症状を悪化させるおそれがある。]
前立腺肥大症の患者[更に尿を出にくくすることがある。]
スコポラミン系薬剤に対する過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫
通常、1回1〜2吸入(オキシトロピウム臭化物として0.1〜0.2mg)を1日3回吸入投与する。
なお、症状により適宜増減する。
定められた用量を超えて投与する場合、副作用発現の可能性が増大するので、注意すること。
高齢者など喀痰喀出困難を伴う患者[喀痰喀出を困難にするおそれがある。]
(使用法)
本剤の効果を十分にあらわすためには正しい使い方をすることが大切である。初めてエロゾルを使用する場合には、鏡の前で試みるのが望ましい。
次の順序で使用する。
キャップをはずす。
なお、初めて使用する場合及び前回使用から3日間(72時間)使用していない場合には、2回噴霧し、正しく噴霧されるか確かめる。ただし、このとき顔に向け噴霧しないこと。
息をはき出す。
容器を右図のように持ち、吸入口を歯で軽くくわえる。このとき、容器の底は上を向く。
できるだけ深く息を吸い込みながら、容器の底を1回垂直に強く押す。数秒間息をとめ、その後、口からアダプターをはずしゆっくり息をはき出す。
2吸入する場合は[2]〜[4]の手順を繰り返す。
使用後はキャップをつける。
吸入終了後はうがいをする。
本剤の効果を十分に発揮するため、痰がからんでいるようなときは、使用前にできるだけ出しておくこと。
この装置は指でおさえ圧を加えることにより何回も使用でき、一定量が噴霧された後、自動的にもとの状態にもどるようになっている。なお、容器の底を上にして圧を加えないと薬剤が噴霧されないので、注意すること。容器1ボンベ(5mL)で84回以上吸入できるが、内容物が外から見えないので、時々容器を振って中に液があるか否かを確かめておく必要がある。
本剤には散瞳作用があるので、眼に向けて噴霧しないこと。
まれにゴミがつまり噴射しない場合があるので、その場合は、よく消毒した針で右図のごとく噴射孔やステム孔を掃除すること。また、アダプターの噴射孔にゴミがつまり噴射しない場合には、アダプターを水でよく洗い、乾燥してから用いること。
(噴射孔)
(ステム孔)
使用後火中に投じないこと。
地方自治体により定められたボンベの廃棄処理法にしたがうこと。
テルシガンエロゾルについて、調査症例9,393例(承認時620例、再審査終了時8,773例)中副作用が報告されたのは127例(1.35%)であった。主な副作用は口渇24件(0.26%)、嘔気19件(0.20%)、咳嗽14件(0.15%)、咽頭炎11件(0.12%)、苦味8件(0.09%)等であった。また、臨床検査値においては特に一定の傾向を示す変動は認められていない。
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 精神神経系 | 頭痛、振戦、眩暈、めまい | |
| 消化器 | 嘔気 | 腹痛、便秘、嘔吐、舌炎 |
| 循環器 | 心悸亢進 | |
| 皮膚注) | 発疹 | |
| 口腔・呼吸器 | 口渇、咽頭炎、咳嗽 | 口腔不快感、苦味 |
| 泌尿器 | 排尿困難 | |
| その他 | 倦怠感、目のかすみ、羞明、胸痛 |
注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
テルシガンエロゾル100μg 918.5円/瓶
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使いやすさ
投稿日: 2015/03/10 参考率: 100%(1人/1人)
麻酔科/60代/処方経験あり