重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある.]
アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
緑内障の患者[症状を悪化させるおそれがある.]
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[症状を悪化させるおそれがある.]
カテコールアミン製剤(エピネフリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
下記疾患に伴う咳嗽
急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
通常,成人1日10mLを3回に分割経口投与する.なお,症状により適宜増減する.
乳幼小児には以下のように投与する.
12歳以上15歳未満
成人量の2/3
8歳以上12歳未満
成人量の1/2
5歳以上8歳未満
成人量の1/3
2歳以上5歳未満
成人量の1/5
2歳未満
成人量の1/10
用法・用量通り正しく使用しても効果が認められない場合は,本剤が適当でないと考えられるので,投与を中止すること.また,経過の観察を十分に行うこと.
過度の使用を続けた場合,不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがあるので,使用が過度にならないように注意すること.
眠気,めまいが起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.
気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げるおそれがある.]
心・呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある.]
肝・腎機能障害のある患者[副作用が発現するおそれがある.]
脳に器質的障害のある患者[脳血管を拡張し脳脊髄液圧を上昇させるおそれがある.]
ショック状態にある患者[症状を悪化させるおそれがある.]
代謝性アシドーシスのある患者[症状を悪化させるおそれがある.]
甲状腺機能異常のある患者[症状を悪化させるおそれがある.]
副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[症状を悪化させるおそれがある.]
薬物依存の既往歴のある患者[薬物依存を生じるおそれがある.]
乳児,高齢者,衰弱者[新生児,乳児は代謝が不十分であり,高齢者,虚弱者は代謝・排泄機能が低下しているため,副作用が発現するおそれがある.「高齢者への投与」
高血圧症の患者[症状を悪化させるおそれがある.]
糖尿病の患者[血糖のコントロールに悪影響を及ぼすおそれがある.]
妊婦[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では,本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩の活性代謝産物であるジヒドロモルヒネの血中濃度が上昇し,副作用が発現しやすくなるおそれがある.
安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温,3年間)の結果,通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された.
本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩は,主として肝代謝酵素UGT2B7,UGT2B4及び一部CYP3A4,CYP2D6で代謝される.
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| カテコールアミン製剤 エピネフリン(ボスミン)イソプロテレノール(プロタノール等)等 | 不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがある. | メチルエフェドリン塩酸塩及びカテコールアミン製剤はともに交感神経刺激作用を持つ. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 中枢神経抑制剤 フェノチアジン誘導体バルビツール酸誘導体等 モノアミン酸化酵素阻害剤 三環系抗うつ剤 アルコール | 中枢抑制作用が増強されることがある. | ジヒドロコデインリン酸塩,クロルフェニラミンマレイン酸塩はともに中枢神経抑制作用を持つ. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗コリン剤 アトロピン硫酸塩等 | 便秘又は尿貯留が起こるおそれがある. | ジヒドロコデインリン酸塩は抗コリン作用を増強する. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| モノアミン酸化酵素阻害剤 甲状腺製剤 レボチロキシンリオチロニン等 | メチルエフェドリン塩酸塩の作用が増強されることがあるので,併用する場合には減量するなど注意すること. | メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用を持つ. |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない.
無顆粒球症,再生不良性貧血(頻度不明)
無顆粒球症,再生不良性貧血があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
| 頻度不明 | |
| 過敏症 注1) |
|
| 血液 注1) |
|
| 依存性 注2) |
|
| 呼吸循環器系 |
|
| 精神神経系 |
|
| 消化器 |
|
| 泌尿器 |
|
注1)症状(異常)が認められた場合には投与を中止すること.
注2)反復使用により生じることがあるので,観察を十分に行うこと.
フステン配合シロップ 3.5円/mL
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。