2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 有鉤
2.3 リファンピシンを投与中の患者[10.1参照]
○肝吸虫症
○肺吸虫症
○横川吸虫症
<肝吸虫症、肺吸虫症>
プラジカンテルとして、1回20mg/kgを1日2回2日間経口投与する。
<横川吸虫症>
プラジカンテルとして、1回20mg/kgを1日1〜2回1日経口投与する。
眠気があらわれることがあるので、自動車の運転、機械の操作等危険を伴う作業に注意させること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 不整脈のある患者
不整脈を助長することがある。
9.2 腎機能障害患者
本剤の排泄が遅延する可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
本剤の代謝が低下し、血中濃度が高くなる可能性がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
15.1 臨床使用に基づく情報
成虫の住血吸虫と比較し、幼虫の住血吸虫は本剤に対する感受性が低いとの報告があり
住血吸虫症に対する本剤の有用性は外国においては確立されており、WHOでは住血吸虫症の治療のエッセンシャル・ドラッグとされているが、国内における評価症例がないため、我国においては住血吸虫症に対する効能は承認されていない。
本剤は主にチトクロームP4503A4(CYP3A4)によって代謝される。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リファンピシン(リファジン)[2.3参照] | 本剤の血中濃度が約100%低下することが報告されている。 | リファンピシンにより代謝酵素(CYP3A4)が誘導され、本剤の代謝が促進されるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| デキサメタゾンフェニトインカルバマゼピン | 本剤の血中濃度が低下することが報告されている。 | これらの薬剤が代謝酵素(CYP3A4)を誘導し、本剤のクリアランスを上昇させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| エファビレンツ | 本剤の血中濃度が約75%低下することが報告されている。本剤の効果が減弱するおそれがあるので併用を避けることが望ましい。 | エファビレンツが代謝酵素(CYP3A4)を誘導し、本剤のクリアランスを上昇させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ヒドロキシクロロキン硫酸塩 | クロロキン(国内未発売)との併用により、本剤の血中濃度が低下することが報告されている。クロロキンと類似の構造を有するヒドロキシクロロキン硫酸塩との併用においても同様に本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 | 発現機序の詳細は不明である。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| シメチジンリトナビル | 本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。 | これらの薬剤が代謝酵素(CYP3A4)を阻害し、本剤のクリアランスを低下させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| イトラコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により、本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。 | イトラコナゾールが代謝酵素(CYP3A4)を阻害し、本剤のクリアランスを低下させるためと考えられている。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹 | アレルギー反応(多発性漿膜炎等)、そう痒 | |
| 肝臓 | γ-GTP上昇 | AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、血清ビリルビン上昇 | |
| 血液 | 赤血球減少、血小板減少、好酸球増多、白血球増加 | ||
| 消化器 | 嘔気・嘔吐 | 腹痛、食欲不振、下痢 | |
| 精神神経系 | 頭痛・頭重感 | 眠気、めまい | 痙攣、眩暈、脳波の徐波増加 |
| その他 | 倦怠感 | 発熱 | 無力症(脱力感)、筋肉痛、不整脈 |
ビルトリシド錠600mg 1283.5円/錠
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