2.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.4、9.5参照]
2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
包虫症
通常、成人にはアルベンダゾールとして1日600mgを3回に分割し、食事と共に服用する。投与は28日間連続投与し、14日間の休薬期間を設ける。なお、年齢・症状により適宜増減する。
8.1 肝機能障害及び黄疸があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.3、11.2参照]
8.2 汎血球減少症、白血球減少、貧血があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血液検査を行うこと。[11.1.1、11.2参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、治療前に妊娠検査で陰性であることを確認すること。本剤による治療中及び治療終了から1ヵ月以内は適切な避妊を行うよう指導すること。[2.1、9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。器官形成期試験において、ラット及びウサギの30mg/kg投与群で生存胎児数の減少、吸収胚数の増加、骨格奇形がみられ、ラットでは更に平均胎児重量の減少がみられた。ラットの三世代生殖試験及び周産期・授乳期投与試験において、それぞれ12及び40mg/kg投与群で次世代の生存率、平均生児体重の低下がみられ、40mg/kg投与群では更に一般状態の悪化、奇形・骨格変異等の増加がみられた。[2.1、9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児には使用しないことが望ましい。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
生理機能が低下していることが多く、副作用が現れやすい。
14.1 薬剤交付時の注意
本剤が服用し難い場合には、口中でかみ砕いてから飲み込むこともできる。
15.1 臨床使用に基づく情報
海外において、脳を寄生部位とする有鉤嚢虫症患者注)に本剤を使用した場合、脳内の死滅虫体による炎症性反応の結果として、けいれん発作、頭蓋内圧上昇及び局所神経徴候等の神経症状が発現し、死亡に至ったとの報告がある。
注)本剤の承認された効能又は効果は包虫症である。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| プラジカンテル | プラジカンテルとの併用により、アルベンダゾール活性代謝物の血中濃度が上昇することが報告されている。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リトナビルフェニトインカルバマゼピンフェノバルビタール | これらの薬剤との併用により、アルベンダゾール活性代謝物の血中濃度が減少し、本剤の効果が減弱する可能性がある。 | 機序不明 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 汎血球減少症(頻度不明)[8.2参照]
11.1.2 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)
11.1.3 肝機能障害(16.2%)、黄疸(0.6%)
AST、ALT、ビリルビン及びAl-P等の上昇を伴う肝機能障害及び黄疸があらわれることがある。[8.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 肝臓 | 肝機能検査値異常(Al-P、AST、ALT、ビリルビンの上昇等)注1) | ||
| 血液 | 貧血注2)、白血球減少注2) | 好酸球増加 | |
| 消化器 | 腹部痛、悪心 | 嘔吐 | |
| 精神神経系 | 頭痛 | めまい | |
| 過敏症 | そう痒 | 皮疹、蕁麻疹 | |
| 皮膚 | 可逆性の脱毛 | ||
| その他 | 発熱 |
注1)[8.1参照]
注2)[8.2参照]
エスカゾール錠200mg 319.2円/錠
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