フラジール内服錠250mg

抗原虫剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 メトロニダゾール
製造/販売 シオノギファーマ / 塩野義製薬
剤形/規格
  • フラジール内服錠2...

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禁忌

  • 2.1 既往に本剤の成分に対する過敏症を起こした患者

  • 2.2 脳、脊髄に器質的疾患のある患者(脳膿瘍の患者を除く)[中枢神経系症状があらわれることがある。][7.1、9.1.2、11.1.2参照]

  • 2.3 妊娠3ヵ月以内の女性(有益性が危険性を上回ると判断される疾患の場合は除く)[9.5.1参照]

効能・効果

  • ○トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)

  • ○嫌気性菌感染症

    • <適応菌種>

      • 本剤に感性のペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、ポルフィロモナス属、フソバクテリウム属、クロストリジウム属、ユーバクテリウム属

    • <適応症>

      • 深在性皮膚感染症

      • 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

      • 骨髄炎

      • 肺炎、肺膿瘍

      • 骨盤内炎症性疾患

      • 腹膜炎、腹腔内膿瘍

      • 肝膿瘍

      • 脳膿瘍

  • ○感染性腸炎

    • <適応菌種>

      • 本剤に感性のクロストリジウム・ディフィシル

    • <適応症>

      • 感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)

  • ○細菌性腟症

    • <適応菌種>

      • 本剤に感性のペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス・フラジリス、プレボテラ・ビビア、モビルンカス属、ガードネラ・バジナリス

    • <適応症>

      • 細菌性腟症

  • ○ヘリコバクター・ピロリ感染症

    • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・免疫性血小板減少症・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

  • ○アメーバ赤痢

  • ○ランブル鞭毛虫感染症

用法・容量

  • <トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして、1クールとして、1回250mgを1日2回、10日間経口投与する。

  • <嫌気性菌感染症>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回又は4回経口投与する。

  • <感染性腸炎>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日4回又は1回500mgを1日3回、10〜14日間経口投与する。

  • <細菌性腟症>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして、1回250mgを1日3回又は1回500mgを1日2回7日間経口投与する。

  • <ヘリコバクター・ピロリ感染症>

    • アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合

      • 通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。

  • <アメーバ赤痢>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回10日間経口投与する。
      なお、症状に応じて1回750mgを1日3回経口投与する。

  • <ランブル鞭毛虫感染症>

    • 通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日3回5〜7日間経口投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • <効能共通>

    • 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

    • 8.2 白血球減少、好中球減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.1、11.1.6参照]

    • 8.3 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を実施するなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.3、11.1.7参照]

  • <ヘリコバクター・ピロリ感染症>

    • 8.4 プロトンポンプインヒビター(ランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、エソメプラゾール又はボノプラザン)及びアモキシシリン水和物の電子添文に記載されている使用上の注意を必ず確認すること。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 血液疾患のある患者

      • 白血球減少、好中球減少があらわれることがある。[8.2、11.1.6参照]

    • 9.1.2 脳膿瘍の患者

      • 中枢神経系症状があらわれることがある。[2.2、7.1、11.1.2参照]

    • 9.1.3 コケイン症候群の患者

      • 重度の肝毒性又は急性肝不全が発現し死亡に至ることがある。[8.3、11.1.7参照]

  • 9.2 腎機能障害患者

    • 9.2.1 血液透析患者

      • 本薬の注射剤において、メトロニダゾール500mgの単回点滴静注直後の血液透析により、投与量の約45%が除去されたとの報告がある

  • 9.3 肝機能障害患者

    • 血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

  • 9.5 妊婦

    • 9.5.1 妊娠3ヵ月以内の女性

      • 投与しないこと。ただし有益性が危険性を上回ると判断される疾患の場合は除く。[2.3、16.3.2参照]

    • 9.5.2 妊娠3ヵ月を過ぎた女性

      • 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[16.3.2参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 授乳しないことが望ましい。母乳中へ移行することが報告されている。[16.3.3参照]

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 一般に生理機能が低下している。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他の注意

  • 15.2 非臨床試験に基づく情報

    • マウスに長期経口投与した場合、肺腫瘍が、またラットでは乳房腫瘍の発生が報告されているが、ハムスターの生涯投与試験では腫瘍はみられていないとの報告がある

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アルコール 腹部の疝痛、嘔吐、潮紅があらわれることがあるので、投与期間中は飲酒を避けること。 本剤はアルコールの代謝過程においてアルデヒド脱水素酵素を阻害し、血中アセトアルデヒド濃度を上昇させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リトナビル含有製剤(内用液) ジスルフィラム−アルコール反応を起こすおそれがある。 リトナビル含有製剤(内用液)はエタノールを含有するので本剤により血中アセトアルデヒド濃度を上昇させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジスルフィラム 精神症状(錯乱等)が出現することがある。 機序は不明である。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ワルファリン ワルファリンの抗凝血作用を増強し、出血等があらわれることがある。 本剤はワルファリンの代謝を阻害し、その血中濃度を上昇させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リチウム リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒があらわれることがある。 機序は不明である。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ブスルファン ブスルファンの作用が増強されることがある。 本剤はブスルファンの血中濃度を上昇させることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
5-フルオロウラシル 5-フルオロウラシルの作用が増強される可能性がある。 本剤は5-フルオロウラシルの血中濃度を上昇させることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シクロスポリン シクロスポリンの作用が増強される可能性がある。 本剤はシクロスポリンの血中濃度を上昇させることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェノバルビタール 本剤の作用が減弱する可能性がある。 フェノバルビタールは本剤の代謝酵素を誘導し、その血中濃度を低下させることがある。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • <効能共通>

    • 11.1.1 末梢神経障害(頻度不明)

      • 四肢のしびれ、異常感等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[7.1参照]

    • 11.1.2 中枢神経障害(頻度不明)

      • 脳症、痙攣、錯乱、幻覚、小脳失調等があらわれることがある。ふらつき、歩行障害、意識障害、構語障害、四肢のしびれ等の初期症状があらわれ、本剤による脳症が疑われた場合には、本剤の投与を中止すること。[2.2、7.1、9.1.2参照]

    • 11.1.3 無菌性髄膜炎(頻度不明)

      • 項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。

    • 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)

    • 11.1.5 急性膵炎(頻度不明)

      • 腹痛、背部痛、悪心・嘔吐、血清アミラーゼ値の上昇等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    • 11.1.6 白血球減少、好中球減少(いずれも頻度不明)[8.2、9.1.1参照]

    • 11.1.7 肝機能障害(頻度不明)[8.3、9.1.3参照]

    • 11.1.8 QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)(いずれも頻度不明)

  • <ヘリコバクター・ピロリ感染症>

    • 11.1.9 出血性大腸炎(頻度不明)

      • 腹痛、血便、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • <トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)、嫌気性菌感染症、感染性腸炎、細菌性腟症、アメーバ赤痢、ランブル鞭毛虫感染症>

頻度不明
過敏症 発疹
消化器 舌苔、食欲不振、悪心、胃不快感、下痢、腹痛、味覚異常
肝臓 AST上昇、ALT上昇、総ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇
生殖器 Candida albicansの出現
その他 暗赤色尿、発熱
  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • <ヘリコバクター・ピロリ感染症>

頻度不明
過敏症 発疹、そう痒感
血液 好塩基球増多
消化器 下痢、胸やけ、悪心、上腹部痛、味覚異常、口腔アフタ、舌炎、鼓腸、黒色便
精神神経系 うつ病、頭痛、浮動性めまい、不安定感
その他 眼精疲労、疲労、しびれ感

薬価

フラジール内服錠250mg 36.2円/錠

評価サマリー

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