緑内障の患者[本剤の抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[本剤の抗コリン作用により排尿困難が起こるおそれがある。]
カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
下記疾患に伴う咳嗽
急性気管支炎、感冒・上気道炎
通常、成人1回1mLを皮下注射又は筋肉内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。
また、経過の観察を十分に行うこと。
過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり、特に注射の場合はその傾向が強いので、使用が過度にならないように注意すること。
甲状腺機能亢進症の患者[交感神経刺激作用により甲状腺機能亢進症を悪化させるおそれがある。]
高血圧症の患者[交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させるおそれがある。]
心疾患のある患者[交感神経刺激作用により心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがある。]
糖尿病の患者[交感神経刺激作用により糖代謝を促進し、血中グルコースを増加させるおそれがある。]
皮下又は筋肉内注射にのみ使用すること。
注射部位の局所疼痛があらわれることがある。
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
同一部位への反復注射は行わないこと。
なお、新生児、低出生体重児、乳児、小児には特に注意すること。
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
アンプルカット時
本品はワンポイントアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
安定性試験
薬剤を充てんしたアンプルを用いた長期保存試験(室温、2年間)の結果、セキール注は通常の市場流通下において2年間安定であることが確認された。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| カテコールアミン製剤アドレナリンイソプレナリン塩酸塩等 | 不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 | メチルエフェドリン塩酸塩及びカテコールアミン製剤はともに交感神経刺激作用を持つ。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 甲状腺製剤チロキシンリオチロニン等MAO阻害剤 | 作用が増強されることがあるので、併用する場合は減量するなど慎重に投与すること。 | メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用を持つ。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 中枢神経抑制剤フェノチアジン誘導体バルビツール酸誘導体等アルコールMAO阻害剤三環系抗うつ剤抗コリン作用を有する薬剤 | 作用が増強されることがあるので、併用する場合は減量するなど慎重に投与すること。 | ジフェンヒドラミン塩酸塩は中枢神経抑制作用を持つ。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| キサンチン誘導体ステロイド剤利尿剤 | 血清カリウム値が低下するおそれがある。 | 相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強する。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
ショック
類薬(アスドリン注)でショックを起こすことが報告されている。
重篤な血清カリウム値の低下
β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、β2刺激剤による血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。特に、低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
| 頻度不明 | |
| 循環器 | 心悸亢進、顔面蒼白等 |
| 精神神経系 | 眠気、頭痛、頭重、不眠、めまい、神経過敏、熱感、倦怠感、疲労等 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、腹部膨満感等 |
| 過敏症注1) | 発疹等 |
| その他 | 口渇等 |
注1)このような症状が現れた場合には投与を中止すること。
セキール注 54円/管
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