カテコールアミン(エピネフリン、イソプロテレノール等)を投与中の患者
「相互作用」の項参照
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、喘息性気管支炎、急性気管支炎
通常幼小児に対し、1日0.75mL/kg(フェノテロール臭化水素酸塩として0.375mg/kg)を3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、標準投与量(1日量)は通常、以下のとおりとし、1日3回に分けて経口投与する。
| 年齢 | 1日投与量 | フェノテロール臭化水素酸塩含量 |
| 0.5〜1歳未満 | 3〜6mL | 1.5〜3.0mg |
| 1〜3歳未満 | 6〜9mL | 3.0〜4.5mg |
| 3〜5歳未満 | 9〜15mL | 4.5〜7.5mg |
用法用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。また、経過の観察を十分に行うこと。
過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。
甲状腺機能亢進症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
高血圧症の患者[血圧が上昇することがある。]
心疾患のある患者[動悸、不整脈等があらわれることがある。]
糖尿病の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
高齢者「高齢者への投与」の項参照
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| エピネフリン製剤エピネフリンボスミン注ノルエピネフリンイソプロテレノール製剤アスプール液メジヘラー・イソ | 不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 | エピネフリン、イソプロテレノール等のカテコールアミン併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため不整脈を起こすことが考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| キサンチン誘導体テオフィリンアミノフィリンステロイド剤ベタメタゾンプレドニゾロンコハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム利尿剤フロセミド | 血清カリウム値の低下作用を増強することがある。血清カリウム値のモニターを行う。 | キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる。 |
調査症例7,798例(承認時565例、再審査終了時7,233例)中副作用が報告されたのは37例(0.47%)であった。主な副作用は頭痛14件(0.18%)、動悸11件(0.14%)、口渇7件(0.09%)等であった。また、臨床検査値においては特に一定の傾向を示す変動は認められていない。
β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、β2刺激剤による血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。さらに、低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には、血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 循環器 | 動悸 | 顔のほてり、頻脈、胸痛 | |
| 精神神経系 | 頭痛 | 振戦 | |
| 消化器 | 口渇、嘔気、嘔吐、腹痛、食欲不振、胃部不快感、便秘 | ||
| 過敏症注) | 発疹 | そう痒症、蕁麻疹 | |
| その他 | 倦怠感、手指腫脹感 |
注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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