カテコールアミン製剤(エピネフリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
下記の疾患に伴う咳嗽
気管支喘息,感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
蕁麻疹,湿疹
なお,年齢,症状により適宜増減する。
用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は,本剤が適当でないと考えられるので,投与を中止すること。
なお,小児に投与する場合には,使用法を正しく指導し,経過の観察を十分に行うこと。
過度に使用を続けた場合,不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがあるので,使用が過度にならないように注意をすること。
甲状腺機能亢進症の患者〔交感神経刺激作用により甲状腺機能亢進症を悪化させるおそれがある。〕
高血圧症の患者〔交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させるおそれがある。〕
心疾患のある患者〔交感神経刺激作用により心拍数が増加し,心臓に過負荷をかけることがあるため,症状を悪化させるおそれがある。〕
糖尿病の患者〔交感神経刺激作用により糖代謝を促進し,血中グルコースを増加させるおそれがある。〕
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| カテコールアミン製剤(エピネフリン,イソプロテレノール等) | 不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがあるので併用を避けること。 | 相加的に作用(交感神経刺激作用)を増強させる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| MAO阻害剤 | 作用が増強されるおそれがあるので,減量をするなど慎重に投与すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 甲状腺製剤(チロキシン,リオチロニン等) | 作用が増強されるおそれがあるので,減量をするなど慎重に投与すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| キサンチン誘導体(テオフィリン) | 血清カリウム値が低下するおそれがある。併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し,用量について注意すること。 | 相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強する。β遮断剤はcAMPを活性化しNa-Kポンプを刺激する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ステロイド剤(プレドニゾロン) | 血清カリウム値が低下するおそれがある。併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し,用量について注意すること。 | 相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強する。β遮断剤はcAMPを活性化しNa-Kポンプを刺激する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 利尿剤(アミノフィリン) | 血清カリウム値が低下するおそれがある。併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し,用量について注意すること。 | 相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強する。β遮断剤はcAMPを活性化しNa-Kポンプを刺激する。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また,β2刺激剤による血清カリウム値の低下作用は,キサンチン誘導体,ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので,重症喘息患者では特に注意すること。特に,低酸素血症においては,血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい。
副作用が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | 0.1〜5%未満 | |
| 循環器 | 心悸亢進,顔面蒼白等 | |
| 精神神経系 | 熱感 | 頭痛,不眠,めまい,眠気,神経過敏,疲労等 |
| 消化器 | 悪心,食欲不振,腹部膨満感等 | |
| 過敏症 | 発疹等 | |
| その他 | 口渇 |
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