本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
先天性トキソプラズマ症の発症抑制
通常、妊婦には1回2錠(スピラマイシンとして300万国際単位)を1日3回経口投与する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 QT延長を起こすおそれのある患者(電解質異常のある患者、先天性QT延長症候群の患者、心疾患のある患者)
QT延長を起こすおそれがある。[11.1.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中に移行することが報告されている
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| QT延長を起こすことが知られている薬剤クラスIA及びクラスIII抗不整脈薬キニジンジソピラミドアミオダロンソタロール 等スルトプリド 等[11.1.4参照] | QT延長を起こすおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が増強する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| レボドパ/カルビドパ配合剤[16.7参照] | レボドパの血中濃度を低下させ、作用を減弱させる。本剤と併用する場合には、患者の状態を十分観察し、必要に応じてレボドパの投与量を調整すること。 | 本剤はカルビドパの吸収を阻害する。その結果、レボドパの血中濃度が低下する。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
蕁麻疹、血管浮腫、血圧低下、呼吸困難等があらわれることがある。
11.1.2 偽膜性大腸炎(頻度不明)
腹痛、頻回の下痢等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.3 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症(いずれも頻度不明)
11.1.4 QT延長、心室頻拍(
11.1.5 肝機能障害(頻度不明)
胆汁うっ滞性肝炎、混合型肝炎等の肝機能障害があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | IgA血管炎 |
| 血液 | 急性溶血、白血球減少症、好中球減少症 |
| 皮膚 | 発疹、蕁麻疹、そう痒症 |
| 精神神経系 | 錯感覚、味覚異常 |
| 消化器 | 腹痛、悪心、嘔吐、下痢 |
| 肝臓 | 肝機能検査異常 |
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