サルファ剤に対し過敏症の既往歴のある患者
妊娠末期の婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
低出生体重児、新生児(「小児等への投与」の項参照)
〈適応菌種〉
本剤に感性の髄膜炎菌、大腸菌
〈適応症〉
膀胱炎、腎盂腎炎、化膿性髄膜炎
通常成人、スルファジメトキシンとして、初日1.0〜2.0g(10〜20mL)、2日目以降は0.5〜1.0g(5〜10mL)を1日1回静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
本剤は長時間作用型サルファ剤であるので、排泄が遅い点に特に注意すること。
血液障害のある患者[血液障害が悪化することがある。]
肝障害のある患者[重篤な肝障害があらわれるおそれがある。]
腎障害のある患者[本剤は主として腎臓から排泄されるため、血中濃度が高くなるおそれがある。]
気管支喘息、または他の薬物に対し過敏症の既往歴のある患者
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
投与時
静脈内注射により血管痛、血栓、または静脈炎を起こすことがあるので、注射部位、注射方法等について十分注意し、注射の速度をできるだけ遅くすること。
開封時
アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール消毒綿等で清拭しカットすること。
動物実験(ラット)で甲状腺腫および甲状腺機能異常を起こすことが報告されている。
本品は、「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、アンプル枝部のマークを上にして、反対方向に折りとること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 経口糖尿病用薬 (スルホニルアミド系およびスルホニルウレア系) | 血糖降下作用を増強し、低血糖症状があらわれることがある。頻回に血糖値を測定し、必要に応じ経口糖尿病用薬を減量する。 | これらの薬剤の肝代謝を抑制、または蛋白結合部位での置換により、遊離したこれらの薬剤が増加すると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| クマリン系抗凝固薬 (ワルファリン) | ワルファリンの作用を増強し、出血があらわれることがある。 | ワルファリンの肝代謝を抑制、または蛋白結合部位での置換により、遊離ワルファリンが増加すると考えられている。 |
総症例703例中報告された副作用は4.3%(30例)で、主な副作用は悪心4.0%(28件)、嘔吐0.1%(1件)であった。〔文献集計による(再審査対象外)〕
(頻度不明注))
下記の重大な副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック(血圧低下、痙攣、チアノーゼ、意識障害等)
再生不良性貧血、溶血性貧血
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
PIE症候群(好酸球増多を伴う肺浸潤:発熱、咳嗽、喀痰を伴うことが多い。)
注)自発報告において認められている副作用のため頻度不明。
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 血液 | 顆粒球減少、血小板減少等 | |
| 腎臓 | 腎障害 | |
| 肝臓 | 肝障害 | |
| 消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢 | |
| 過敏症 | 発疹等 | 光線過敏症 |
| 精神神経系 | 発熱、頭痛 | 末梢神経炎、うとうと状態、めまい |
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