本剤及び類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
<適応菌種>
本剤に感性のらい菌
<適応症>
ハンセン病
ジアフェニルスルホンとして,通常,成人1日75〜100mgを経口投与する.原則として,他剤と併用して使用すること.なお,年齢,症状により適宜増減する.
本剤の投与によりD.D.S.症候群,溶血性貧血等の重篤な副作用があらわれることがあり,これらの副作用は投与量が増加すると発生頻度が高まることが報告されているので,使用にあたっては用法・用量,使用上の注意に十分注意すること.また,症状の改善がみられない場合は投与を中止すること.
本剤投与中は定期的に血液及び尿検査を行うこと.
肝障害のある患者〔副作用として肝障害が報告されており,悪化させることがある.〕
腎障害のある患者〔溶血を起こすおそれがある.〕
血液障害のある患者〔血液障害を悪化させるおそれがある.〕
グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症のある患者〔溶血を起こすおそれがある.〕
小児(「小児等への投与」の項参照)
糖尿病性ケトーシスの患者〔溶血を起こすおそれがある.〕
ジアフェニルスルホンをラットに長期間経口投与(臨床用量の約9〜18倍,20ヵ月間)したところ,雄に脾腫瘍及び腹膜腫瘍の発生増加が認められたとの報告がある.
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リファンピシン | 本剤の作用が減弱することがある. | リファンピシンが肝の薬物代謝酵素を誘導し,本剤の代謝を促進して血中濃度を低下させると考えられている. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| プロベネシド | 本剤の尿中排泄が阻害されることがある. | プロベネシドによる本剤の尿細管排泄阻害が考えられる. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メトトレキサート | 血液障害があらわれることがある. | 両剤ともに葉酸代謝阻害作用を有するためと考えられる. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| スルファドキシン・ピリメタミン配合剤 | 血液障害があらわれることがある. | 両剤ともに葉酸代謝阻害作用を有するためと考えられる. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(ST合剤) | 血液障害があらわれることがある. | 両剤ともに葉酸代謝阻害作用を有するためと考えられる.なお,トリメトプリムとの併用において両剤の血中濃度が上昇するとの報告がある. |
(まれに:0.1%未満,ときに:0.1〜5%未満,副詞なし:5%以上又は頻度不明)
D.D.S.症候群
ときにD.D.S.症候群(発熱,皮疹,リンパ節腫脹,単核細胞症,肝炎等の症候群)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
血液障害
ときに無顆粒球症,溶血性貧血,白血球減少症,血小板減少,また,まれに再生不良性貧血,汎血球減少症,メトヘモグロビン血症,巨赤芽球性貧血があらわれることがあるので,定期的に血液検査を行い,異常が認められた場合には投与を中止すること.
SLE様症状
まれにSLE様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)が発現したとの報告があるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
好酸球性肺炎
好酸球性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し,速やかに胸部X線検査,血液検査等を実施し,適切な処置を行うこと.
腎臓
まれにネフローゼ症候群,腎乳頭壊死があらわれることがある.
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 肝臓 注) | 黄疸,AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,γ-GTP,LDHの上昇等の肝障害 | ||
| 過敏症 注) | 発疹 | ||
| 精神神経系 | 頭痛 | めまい | うつ状態 |
| 眼 | 視神経萎縮,霧視 | ||
| 消化器 | 悪心・嘔吐,腹痛 | 食欲不振 | |
| その他 | 発熱,末梢神経障害 | 頻脈,耳鳴,リンパ節腫脹,血尿,低アルブミン血症,好酸球増多 |
注)異常が認められた場合には,投与を中止すること.
25mgプロトゲン錠
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