酸素吸入時の呼吸中枢の刺激
高山病における呼吸困難,麻酔時における覚せいと手術後の肺拡張不全の予防
一酸化炭素,モルヒネ,シアン化合物などの中毒時における呼吸中枢の興奮性低下
炭酸水の水浴による脈拍及び拡張期血圧の減少,静脈血の心臓還流の改善と拍出量の増加,皮膚の充血,呼吸量の増加
ドライアイスでの狼瘡,色素斑などの皮膚疾患の腐食剤としての使用
腹腔鏡下外科手術に必要な視野及び術野の確保
X線コンピュータ断層撮影に必要な腸管の拡張
酸素吸入に併用する場合は,通常純酸素に対して数%本品を混ぜる。
使用に当たっては,必ずガス名を「医薬品ラベル」で確認する。
吸入により軽いめまい,呼吸困難,嘔吐などの中毒症状を呈した場合は正常な空気を吸わせること。また,しばらく安静にさせる。
吸入により意識を失ったときは,直ちに投与を中止し人工呼吸,あるいは酸素吸入を行う。
腹腔鏡下外科手術及びX線コンピュータ断層撮影時の送気ガスとして使用する際は、該当医療機器の添付文書を必ず参照すること。
冷却用に使用する場合には,凍傷に十分注意すること。
貯蔵上の注意
容器は直射日光の当たらない場所で,常に温度40℃以下に保つ。
容器は湿気水滴等による腐食を防止する措置を講ずる。
容器置場は,錆・腐食を防止するため,水分を浸入させないようにして,腐食物質を近くに置かない。
水分,異物等の混入による腐食等を防止するため,使用済みの容器でも,容器のバルブは必ず閉めておく。
容器は衝撃を与えたり,粗暴な取扱いはしない。
他の高圧ガスとは区分して保管する。
充てん容器と空容器に区分して保管する。
容器は転倒,転落を防止する措置を講ずる。
消費上の注意
本品は「液化ガス」のため,容器は立てて使用する。
容器は転倒,転落しないようロープ等で固定して使用する。
容器バルブの開閉は静かに行う。
配管などの取付け部は,ガス漏れのないことを確認する。
ガス漏れのある場合は容器バルブを閉じて,ガスの使用を中止する。
使用方法によっては,−70℃以下の超低温になることがあるので注意する。
使用後は容器バルブを必ず閉める。
ガス漏洩時の注意
二酸化炭素は空気より重く,低い場所に滞留し高濃度になりやすいので注意する。(二酸化炭素の許容濃度は5,000ppm
万一,安全弁(破裂板)からのガス噴出の場合は,容器から離れ換気を良くし,販売店に連絡する。
移送時の注意
容器は常に温度40℃以下に保ち,直射日光を避け,転倒転落させないよう,固定して安全に運搬する。
二酸化炭素
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