エレルサ錠50mg

抗ウイルス剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 エルバスビル
製造/販売 MSD
剤形/規格
  • エレルサ錠50mg

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警告

  • 本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。

禁忌

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 2.2 下記の薬剤を投与中の患者

    • リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール、リファブチン、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、エファビレンツ[10.1、16.7.2参照]

効能・効果

  • セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善

用法・容量

  • 通常、成人にはエルバスビルとして50mgを1日1回経口投与する。
    本剤はグラゾプレビルと併用し、投与期間は12週間とする。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.1参照]

  • 8.2 B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。[9.1.1参照]

  • 8.3 C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性がある。特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、PT-INRや血中薬物濃度、血糖値のモニタリングを頻回に行うなど患者の状態を十分に観察すること。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者

      • B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBV DNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている。[8.2参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。エルバスビルがヒト乳汁中へ移行するかどうかは不明であるが、動物試験(ラット)でエルバスビルの乳汁中への移行が認められている

  • 9.7 小児等

    • 小児等に対する臨床試験は実施していない。

過量投与

  • 13.1 処置

    • 透析はエルバスビルの血中濃度を低下させるのに有効ではない。[16.3.1、16.6.2参照]

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他の注意

  • 15.2 非臨床試験に基づく情報

    • イヌ反復投与毒性試験において、ヒトにおける曝露量の1.7倍の曝露量で脾臓、消化管関連リンパ節等のマクロファージに、リン脂質症に関連する細胞質の空胞化が認められた。

取扱上の注意

  • 湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。

相互作用

相互作用序文

  • エルバスビルはCYP3A及びP-糖蛋白(P-gp)の基質であり、腸管のP-gp及び乳癌耐性蛋白(BCRP)を阻害する。[16.4、16.7.1参照]

薬物代謝酵素用語

CYP3A

薬物代謝酵素用語

P-糖蛋白(P-gp)

薬物代謝酵素用語

乳癌耐性蛋白(BCRP)

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リファンピシン(リファジン)カルバマゼピン(テグレトール)フェニトイン(アレビアチン)ホスフェニトイン(ホストイン)フェノバルビタール(フェノバール)リファブチン(ミコブティン)セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[2.2、16.7.2参照] 併用により、エルバスビルの血中濃度が低下する、あるいは低下すると予測され、本剤の治療効果を減弱させるおそれがある。 これら薬剤及び食品の併用により、CYP3A代謝が誘導される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エファビレンツ(ストックリン)[2.2、16.7.2参照] 併用により、エルバスビルの血中濃度が低下し、本剤の治療効果を減弱させるおそれがある。 エファビレンツの併用により、CYP3A代謝及びP-gpが誘導される。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
HIVプロテアーゼ阻害剤アタザナビル、ロピナビル・リトナビル、サキナビル[16.7.2参照] 併用により、エルバスビルの血中濃度が上昇する、あるいは上昇すると予測される。 HIVプロテアーゼ阻害剤の併用により、CYP3A代謝が阻害されるが、他の経路にも影響している可能性がある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ボセンタン、モダフィニル、エトラビリン 併用により、エルバスビルの血中濃度が低下すると予測され、本剤の治療効果を減弱させるおそれがある。 これら薬剤の併用により、CYP3A代謝が誘導される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ロスバスタチン[16.7.2参照] 併用により、ロスバスタチンの血中濃度が上昇する。 エルバスビルの併用により、腸管のBCRPが阻害される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
スニチニブ 併用により、スニチニブの血中濃度が上昇するおそれがある。 エルバスビルの併用により、腸管のBCRPが阻害される。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 肝機能障害

    • AST増加(1.4%)注)、ALT増加(2.0%)注)等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.1参照]

    • 注)基準値上限5倍超

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上 1%以上5%未満 頻度不明
全身症状 倦怠感、疲労
消化器 下痢、便秘、腹部不快感、悪心
皮膚 発疹
精神・神経系 頭痛、浮動性めまい
肝臓 ALT増加 AST増加 血中ビリルビン増加
感染症及び寄生虫症 鼻咽頭炎
血液及びリンパ系障害 ヘモグロビン減少

薬価

エレルサ錠50mg 24320.9円/錠

評価サマリー

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