本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
小児(「小児等への投与」の項参照)
<適応菌種>
ピペミド酸に感性の大腸菌,赤痢菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,プロテウス属,腸炎ビブリオ,緑膿菌
<適応症>
膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),感染性腸炎,中耳炎,副鼻腔炎
膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症)の場合
ピペミド酸として,通常,成人に1日500〜2,000mgを3〜4回に分割経口投与する。
感染性腸炎,中耳炎,副鼻腔炎の場合
通常,成人に1日1,500〜2,000mgを3〜4回に分割経口投与する。
なお,症状により適宜増減する。
高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するので,投与量を減量又は投与間隔をあけて投与すること。]
高齢者
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
動物実験(幼若犬)で関節異常が認められている。
本剤はCYP1A2の阻害作用を有する。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テオフィリンアミノフィリンコリンテオフィリン | テオフィリンの作用が増強するので,これらの薬剤を減量するなど慎重に投与する。(「薬物動態」の項参照) | テオフィリンの代謝酵素であるCYP1A2を阻害し,テオフィリンの血中濃度が上昇する。肝障害のある患者,高齢者では特に注意すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 副腎皮質ホルモン剤 (経口剤及び注射剤) プレドニゾロン ヒドロコルチゾン等 | 腱障害のリスクが増大するとの報告がある。これらの薬剤との併用は,治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとすること。 | 機序不明 |
承認までの臨床試験2,188例及び使用成績調査20,079例の合計22,267例中1,008例(4.53%)に副作用がみられた。その主なものは胃部不快感(0.96%),悪心(0.96%),食欲不振(0.88%),胃痛(0.56%)等の消化器症状,発疹(0.51%)等の過敏症状であった。(使用成績調査終了時)
ショック(0.1%未満)
ショックがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,発疹,
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死
これらの副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎
類似化合物(ピロミド酸)で,急性腎
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 注1) | 発疹, |
顔面浮腫,蕁麻疹,発熱 | |
| 腎臓 | BUN,クレアチニンの上昇 | ||
| 肝臓 | AST(GOT),ALT(GPT)の上昇 | Al-Pの上昇 | |
| 消化器 | 胃部不快感,悪心,嘔吐,食欲不振,胃痛,下痢,膨満感,胸やけ | 便秘,口渇,口内炎 | |
| 血液 注2) | 白血球減少,血小板減少 | ||
| 精神神経系 | 痙攣注3),めまい,頭痛,頭重,全身倦怠感 |
|
注1:このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
注2:観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
注3:慢性腎不全で血中及び髄液内濃度の高値を示し,痙攣発作を起こした例がある。
ドルコール錠250mg 15.4円/錠
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