ジフルカンドライシロップ350mg 他

深在性真菌症治療剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 フルコナゾール
製造/販売 ファイザー
剤形/規格
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禁忌

  • 2.1 次の薬剤を投与中の患者

    • トリアゾラム、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、キニジン、ピモジド、アスナプレビル、ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、ロミタピド、ブロナンセリン、ルラシドン[10.1参照]

  • 2.2 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者

  • 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

効能・効果

  • ○カンジダ属及びクリプトコッカス属による下記感染症

    • 真菌血症、呼吸器真菌症、消化管真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎

  • ○造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防

用法・容量

  • 成人 <カンジダ症>
    通常、成人にはフルコナゾールとして50〜100mgを1日1回経口投与する。
    <クリプトコッカス症>
    通常、成人にはフルコナゾールとして50〜200mgを1日1回経口投与する。
    なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、1日量として400mgまで増量できる。
    <造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防>
    成人には、フルコナゾールとして400mgを1日1回経口投与する。
    小児 <カンジダ症>
    通常、小児にはフルコナゾールとして3mg/kgを1日1回経口投与する。
    <クリプトコッカス症>
    通常、小児にはフルコナゾールとして3〜6mg/kgを1日1回経口投与する。
    なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、1日量として12mg/kgまで増量できる。
    <造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防>
    小児には、フルコナゾールとして12mg/kgを1日1回経口投与する。
    なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
    ただし、1日量として400mgを超えないこと。
    新生児 生後14日までの新生児には、フルコナゾールとして小児と同じ用量を72時間毎に投与する。
    生後15日以降の新生児には、フルコナゾールとして小児と同じ用量を48時間毎に投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1 本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与すること。[10.2参照]

  • 8.2 血液障害、急性腎障害、肝障害、高カリウム血症、心室頻拍、QT延長、不整脈があらわれるおそれがあるので、本剤の投与に際しては、定期的に血液検査、腎機能・肝機能検査、血中電解質検査、心電図検査等を行うこと。[9.1.2、9.3、11.1.4-11.1.6、11.1.9、11.1.10参照]

  • 8.3 本剤の投与に際しては、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。[9.1.1、11.1.1参照]

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者(本剤に対して過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)[8.3、11.1.1参照]

    • 9.1.2 心疾患又は電解質異常のある患者

      • 心室頻拍(torsade de pointesを含む)、QT延長、心室細動、房室ブロック、徐脈等があらわれることがある。[8.2、11.1.10参照]

    • 9.1.3 遺伝性フルクトース不耐症、グルコース・ガラクトース吸収不全症又はスクラーゼ・イソマルターゼ欠損症の患者

  • 9.2 腎機能障害患者

    • 投与前にクレアチニン・クリアランス試験を行い、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中フルコナゾール濃度が持続する。[7.1参照]

  • 9.3 肝機能障害患者

    • 肝機能障害を悪化させることがある。[8.2、11.1.6参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。催奇形性を疑う症例報告がある。[2.3参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 授乳しないことが望ましい。母乳中への移行が認められている

  • 9.7 小児等

    • 新生児においては、投与間隔に留意すること。腎機能が未熟なため血中濃度半減期が延長する。[16.1.2参照]

  • 9.8 高齢者

    • 用量ならびに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中フルコナゾール濃度が持続するおそれがある。[7.1、16.4、16.5参照]

過量投与

  • 13.1 症状

    • 13.1.1 外国の癌患者での過量投与(フルコナゾール1200〜2000mg/日、経口投与)の症例報告では、フルコナゾール1600mg/日投与例において、肝機能検査値上昇がみられた。
      また、2000mg/日投与例において、中枢神経系障害(錯乱、嗜眠、見当識障害、不眠、悪夢、幻覚)、多形性紅斑、悪心・嘔吐、肝機能検査値上昇等がみられたとの報告がある

    • 13.1.2 フルコナゾール8200mg経口摂取後、幻覚、妄想行動の症状があらわれ、48時間の経過観察が行われた結果、症状は回復したとの報告がある。(自殺企図例)

  • 13.2 処置

    • 3時間の血液透析により、約50%が血清より除去される。フルコナゾールは、大部分が腎から排泄される。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • 懸濁液調製法

      • 粉末の固まりがないように、粒子がばらばらになるまで瓶を軽くたたき、24mLの水を瓶に加えよく振り混ぜること。本剤は1瓶について24mLの水を加えて懸濁すると、それぞれの濃度は以下の通りとなる。

        • フルコナゾール/瓶 懸濁液の濃度
          350mg 10mg/mL
          1400mg 40mg/mL

  • 14.2 薬剤交付時の注意

    • 本剤を懸濁液に調製後、瓶ごと患者に交付し、患者に対し服用方法、保管方法、残液の廃棄など以下の点に注意するよう指導すること。

      • ・服用時は十分に振り混ぜてから、正確に1回量を測り取ること。

      • ・懸濁液に調製後の保存は、凍結を避け、5℃〜30℃で保存し、2週間以内に使用すること。処方された服用期間後の残液は、廃棄すること。

相互作用

相互作用序文

  • 本剤は、CYP2C9、2C19及び3A4を阻害する

薬物代謝酵素用語

CYP2C9

薬物代謝酵素用語

CYP2C19

薬物代謝酵素用語

CYP3A4

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
トリアゾラム(ハルシオン等)[2.1参照] トリアゾラムの代謝遅滞による血中濃度の上昇、作用の増強及び作用時間延長の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)ジヒドロエルゴタミン[2.1参照] アゾール系抗真菌剤等のCYP3A4を阻害する薬剤とエルゴタミンとの併用により、エルゴタミンの血中濃度が上昇し、血管攣縮等の副作用を起こすおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
キニジン(キニジン硫酸塩)ピモジド[2.1参照] これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、QT延長、torsade de pointesを発現するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アスナプレビル(スンベプラ)ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル(ジメンシー配合錠)[2.1参照] これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、肝胆道系の副作用が発現し、また重症化するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アゼルニジピン(カルブロック)オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン(レザルタス配合錠)[2.1参照] イトラコナゾールとの併用によりアゼルニジピンのAUCが上昇することが報告されている。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ロミタピド(ジャクスタピッド)[2.1参照] ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ブロナンセリン(ロナセン)ルラシドン(ラツーダ)[2.1参照] これらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ワルファリン[8.1参照] プロトロンビン時間の延長、著しいINR上昇及び出血傾向(挫傷、鼻出血、消化管出血、血尿、下血等)の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェニトインイブプロフェンフルルビプロフェン これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
セレコキシブ セレコキシブの血中濃度が上昇することがある。本剤を使用中の患者にはセレコキシブの投与を低用量から開始すること。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ロサルタン ロサルタンの血中濃度上昇、及び活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度減少の報告がある。 本剤はロサルタンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用により活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度が減少することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
HMG-CoA還元酵素阻害薬フルバスタチン これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 本剤はフルバスタチンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりフルバスタチンの血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
HMG-CoA還元酵素阻害薬アトルバスタチンシンバスタチン等 これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カルバマゼピン カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、悪心・嘔吐、めまい、複視等が発現したとの報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ミダゾラムエプレレノンメサドン これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カルシウム拮抗薬ニフェジピン等ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬ビンクリスチンビンブラスチンエリスロマイシン これらの薬剤の血中濃度上昇のおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
タクロリムス、シクロスポリン これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある。また、併用により腎障害の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リファブチン リファブチンのAUC上昇の報告があり、リファブチンの作用が増強するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リトナビルニルマトレルビル・リトナビル リトナビルのAUC上昇の報告がある。ニルマトレルビル・リトナビルの血中濃度上昇のおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
オキシコドン オキシコドンのAUC上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
トルバプタン トルバプタンの血中濃度上昇の報告があり、トルバプタンの作用が増強するおそれがある。やむを得ず併用する際は、トルバプタンを減量あるいは低用量から開始すること。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
イブルチニブ これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。やむを得ず併用する際は、これらの薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ラロトレクチニブ これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。やむを得ず併用する際は、これらの薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
レンボレキサント レンボレキサントの血中濃度上昇の報告があり、傾眠等の副作用が増強されるおそれがある。本剤とレンボレキサントの併用にあたっては、患者の状態を慎重に観察した上で、レンボレキサント投与の可否を判断すること。なお、併用する際はレンボレキサントを1日1回2.5mgとすること。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
バレメトスタット バレメトスタットの副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察すること。 本剤はこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェンタニル フェンタニルの血中濃度上昇のおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の代謝が遅れることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リバーロキサバン リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の代謝が遅れることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テオフィリン テオフィリンの血中濃度上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
経口避妊薬エチニルエストラジオールレボノルゲストレル等 エチニルエストラジオール、レボノルゲストレルの血中濃度上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
スルホニル尿素系血糖降下薬クロルプロパミドグリベンクラミド等 スルホニル尿素系血糖降下薬の血中濃度上昇の報告がある。また、併用により低血糖の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ナテグリニド ナテグリニドのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
トレチノイン 中枢神経系の副作用が発現するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジアゼパム ジアゼパムのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C19を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
トファシチニブ トファシチニブのAUCが79%、Cmaxが27%増加したとの報告がある。 本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C19を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シクロホスファミド ビリルビンの上昇、クレアチニンの上昇の報告がある。 本剤はシクロホスファミドの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C9を阻害するので、併用によりシクロホスファミドの血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アブロシチニブ アブロシチニブの作用が増強するおそれがある。可能な限り本剤を他の類薬に変更する、又は本剤を休薬する等を考慮すること。 本剤はアブロシチニブの代謝酵素であるCYP2C19を阻害するので、併用によりアブロシチニブの血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アミトリプチリンノルトリプチリン これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の代謝を阻害するので、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジドブジン ジドブジンの血中濃度上昇の報告がある。 本剤はこれらの薬剤の代謝を阻害するので、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リファンピシン 本剤の血中濃度の低下及び血中濃度半減期の減少の報告がある。 リファンピシンは代謝酵素であるチトクロームP450を誘導する。その結果、本剤の肝代謝が増加すると考えられる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
三酸化二ヒ素 QT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)を起こすおそれがある。 本剤及び三酸化二ヒ素は、いずれもQT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)を起こすことがある。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

    • ショック、アナフィラキシー(血管浮腫、顔面浮腫、そう痒等)を起こすことがある。[8.3、9.1.1参照]

  • 11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)

  • 11.1.3 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)

    • 初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること

  • 11.1.4 血液障害(頻度不明)

    • 無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少、白血球減少、貧血等の重篤な血液障害があらわれることがある。[8.2参照]

  • 11.1.5 急性腎障害(頻度不明)

    • 急性腎障害等の重篤な腎障害が報告されている。[8.2参照]

  • 11.1.6 肝障害(頻度不明)

    • 黄疸、肝炎、胆汁うっ滞性肝炎、肝壊死、肝不全等の肝障害が報告されており、これらの症例のうち死亡に至った例も報告されている。これらの発症と1日投与量、治療期間、患者の性別・年齢との関連性は明らかではない。本剤による肝障害は通常、投与中止により回復している。[8.2、9.3参照]

  • 11.1.7 意識障害(頻度不明)

    • 錯乱、見当識障害等の意識障害があらわれることがある。

  • 11.1.8 痙攣(頻度不明)

    • 痙攣等の神経障害があらわれることがある。

  • 11.1.9 高カリウム血症(頻度不明)

    • 異常が認められた場合には投与を中止し、電解質補正等の適切な処置を行うこと。[8.2参照]

  • 11.1.10 心室頻拍(頻度不明)、QT延長(頻度不明)、不整脈(頻度不明)

    • 心室頻拍(torsade de pointesを含む)、QT延長、心室細動、房室ブロック、徐脈等があらわれることがある。[8.2、9.1.2参照]

  • 11.1.11 間質性肺炎(頻度不明)

    • 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

  • 11.1.12 偽膜性大腸炎(頻度不明)

    • 偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎(初期症状:発熱、腹痛、頻回の下痢)があらわれることがある。

  • 注)使用成績調査を含む

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上 0.1〜1%未満 頻度不明
肝臓 AST、ALT、Al-Pの上昇 LDH、ビリルビンの上昇 黄疸
皮膚 発疹 剥脱性皮膚炎
消化器 悪心、しゃっくり、食欲不振、下痢、腹部不快感、腹痛 口渇、嘔吐、消化不良、鼓腸放屁
精神・神経系 頭痛、手指のこわばり めまい、傾眠、振戦
腎臓 BUN、クレアチニンの上昇、乏尿
代謝異常 低カリウム血症 高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高血糖
血液 好酸球増多、好中球減少
その他 浮腫、発熱、倦怠感 熱感、脱毛、味覚倒錯、副腎機能不全
  • 注)使用成績調査を含む

薬価

ジフルカンドライシロップ350mg 66.4円/mL
ジフルカンドライシロップ1400mg 349.3円/mL

評価サマリー

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