○骨シンチグラムによる骨疾患の診断
○脳シンチグラムによる脳腫瘍あるいは脳血管障害の診断
<メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液の調製>
本品を冷蔵庫から取り出し室温に戻した後、放薬基「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」2〜9mLを加え、よく振り混ぜた後、室温に5分間放置する。
<骨シンチグラフィ>
メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液370〜740MBqを被検者に静注し、2時間以後にシンチレーションスキャナ又はシンチレーションカメラを用いてディテクタを体外より骨診断箇所に向けて走査又は撮影することにより骨シンチグラムを得る。なお、年齢、体重により適宜増減する。
<脳シンチグラフィ>
メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液740〜925MBqを被検者に静注し、静注直後より速やかにディテクタを体外より頭部に向けて撮影することによりRIアンギオグラムを得、またRIアンギオグラフィ終了後に撮影することにより早期シンチグラムを得る。更に静注2時間以後に撮影することにより遅延シンチグラムを得る。なお、年齢、体重により適宜増減する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本品の調製は無菌的に行い、また適当な鉛容器で遮蔽して行うこと。
14.1.2 本品の調製の際、バイアル内に空気を入れないこと、またバイアル内を陽圧にしないこと。
14.1.3 本品は調製後6時間以内に投与すること。
14.1.4 調製後は、放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
14.2 薬剤投与時の注意
静注後尿中に排泄されるので、特に骨盤部を対象とする場合はシンチグラフィ開始直前に排尿させた方が好ましい
14.3 診断上の注意
14.3.1 シンチグラムの質には肥満や老年、腎機能障害が影響する可能性があるので注意を要する
14.3.2 血液透析患者では大関節周囲の骨や頭蓋骨・肋軟骨等の集積増加を示すことがある
14.3.3 カルシウムの沈着のある腫瘍や代謝異常疾患の異所性石灰沈着の場合は、骨外集積を示すことがある
14.3.4 本品を投与した後コンドロイチン硫酸鉄コロイドを投与すると肝描出を認めることがある
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 皮膚発疹 |
| 循環器 | 低血圧 |
| 消化器 | 悪心、嘔吐 |
| その他 | 結膜充血、気分不良、発熱 |
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