2.1 ヨード過敏症患者
2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性ならびに授乳中の女性[9.5、9.6参照]
2.3 副腎疾患が強く疑われる者以外の患者[副腎及び性腺の被曝が多い。]
2.4 18歳未満の者には投与しないことを原則とする。[性腺、ことに卵巣への被曝が多い。][9.7参照]
2.5 ジスルフィラム、シアナミド、プロカルバジン塩酸塩を投与中の患者[10.1参照]
副腎シンチグラムによる副腎疾患部位の局在診断
本品に生理食塩液又は注射用水を加えて2倍以上希釈する。
次に、その約18.5MBqを被検者に30秒以上かけてゆっくり静注し、静注7日目以降にプローブ型シンチレーションデテクタースキャナー又はシンチカメラを用いてデテクターを体外より副腎部に向けて走査又は撮影することにより副腎シンチグラムを得る。
なお、年齢、体重により適宜増減する。
8.1 診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 飲酒に対し強い反応を示す患者
血管迷走神経反応系の副作用があらわれやすい。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。胎児への被曝を避けるため。[2.2参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。乳児への被曝を避けるため。[2.2参照]
9.7 小児等
投与しないことを原則とする。性腺、ことに卵巣への被曝が多い。[2.4、16.3.2参照]
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 本品投与にあたっては、体内で遊離した放射性ヨードが甲状腺に摂取されることを防止するため、適当なヨード剤で甲状腺をブロックすること。
14.1.2 本品はエタノールを1.6v/v%含むので、生理食塩液又は注射用水を用いて2倍以上に希釈し、30秒以上かけてゆっくり投与すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
便秘症の患者にて副腎イメージと糞便中に排泄された131Iが重なったと考えられる症例があり、注射後、下剤等で排便の促進を行うことを指示した報告がある
20.1 放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
20.2 本品はなるべく凍結状態で保存した方がよい。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ジスルフィラム、シアナミド、プロカルバジン塩酸塩[2.5参照] | これら薬剤とのアルコール反応(顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下等)を起こすおそれがある。 | 本剤はエタノールを含有しているため。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| N-メチルテトラゾールチオメチル基を有するセフェム系抗生物質(セフメノキシム塩酸塩等)、メトロニダゾール | これら薬剤とのアルコール反応(顔面潮紅、悪心、頻脈、多汗、頭痛等)を起こすおそれがある。 | 本剤はエタノールを含有しているため。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、血管浮腫、呼吸困難等のアナフィラキシーがあらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
| 0.1%〜5% | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹 | 発赤 |
| 循環器 | 動悸、顔面紅潮、徐脈 | 頻脈、血圧上昇、顔面蒼白 |
| 消化器 | 嘔気、嘔吐 | |
| その他 | めまい、頭痛、発汗、息苦しさ、腹部痛 | 胸部、背部、腰部等の痛み、顔面・四肢のしびれ、気分不良、不快感、冷汗、脱力、熱感、けいれん、目のちらつき、悪寒 |
アドステロール−I131注射液 1084円/MBq
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。