2.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
2.2 児頭娩出前[子宮収縮作用により子宮破裂、胎児死亡が起こるおそれがある。]
2.3 本剤又は麦角アルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
2.4 重篤な虚血性心疾患又はその既往歴のある患者[冠動脈の攣縮により狭心症、心筋梗塞が誘発されることがある。][11.1.2参照]
2.5 敗血症の患者[血管収縮に対する感受性が増大する可能性がある。]
2.6 HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤、アタザナビル硫酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、ダルナビル エタノール付加物含有製剤)、エファビレンツ、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)、コビシスタット含有製剤、ニルマトレルビル・リトナビル、レテルモビル、エンシトレルビル フマル酸、
子宮収縮の促進ならびに子宮出血の予防及び治療の目的で次の場合に使用する。
胎盤娩出後、子宮復古不全、流産、人工妊娠中絶
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩として、通常成人1回0.125〜0.25mgを1日2〜4回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 高血圧症、妊娠高血圧症候群又は子癇の患者、心疾患又は閉塞性血管障害のある患者
血管収縮作用により、これらの疾患が増悪するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎疾患のある患者
代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 肝疾患のある患者
代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。子宮収縮作用により子宮内胎児死亡、流産のおそれがある。[2.1参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。
13.1 症状
悪心・嘔吐、腹痛、しびれ感、手足の刺痛感、血圧上昇、血圧低下、呼吸抑制、低体温、痙攣、昏睡等を生じることがある。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
アルミピロー包装開封後は遮光して保存すること。
本剤は主にCYP3A4で代謝される。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| HIVプロテアーゼ阻害剤リトナビル含有製剤ノービアカレトラアタザナビル硫酸塩レイアタッツホスアンプレナビルカルシウム水和物レクシヴァダルナビル エタノール付加物含有製剤プリジスタプリジスタナイーブプレジコビックスシムツーザエファビレンツストックリンアゾール系抗真菌薬イトラコナゾールイトリゾールボリコナゾールブイフェンドポサコナゾールノクサフィルコビシスタット含有製剤ゲンボイヤプレジコビックスシムツーザニルマトレルビル・リトナビルパキロビッドレテルモビルプレバイミスエンシトレルビル フマル酸ゾコーバレナカパビルナトリウムシュンレンカ[2.6参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害されるおそれがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 5-HT1B/1D受容体作動薬スマトリプタンイミグランゾルミトリプタンゾーミッグエレトリプタン臭化水素酸塩レルパックスリザトリプタン安息香酸塩マクサルトナラトリプタン塩酸塩アマージエルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリンクリアミン[2.6参照] | 血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。なお、5-HT1B/1D受容体作動薬と本剤を前後して投与する場合は24時間以上の間隔をあけて投与すること。 | これらの薬剤との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ブロモクリプチンメシル酸塩 | 血圧上昇、頭痛、痙攣等があらわれるおそれがある。 | 機序は明確ではないが、相互に血管収縮作用、血圧上昇作用を増強すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| マクロライド系抗生物質エリスロマイシンクラリスロマイシンシメチジンスチリペントールグレープフルーツジュース | 本剤の血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害されるおそれがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ネビラピンリファンピシン | 本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤はCYP3A4を誘導することから本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.2 心筋梗塞、狭心症、冠動脈攣縮、房室ブロック(いずれも頻度不明)[2.4参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 循環器 | 胸痛、胸部圧迫感、血圧上昇、血圧低下、頻脈、徐脈、動悸等 |
| 血管系 | 静脈血栓、末梢循環障害、血管痙攣 |
| 精神神経系 | 頭痛、眠気、めまい、口渇、耳鳴、興奮、幻覚、痙攣、錯感覚等 |
| 過敏症 | 発疹等 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、腹痛、下痢等 |
| 筋・骨格系 | 筋痙攣 |
| その他 | 胎盤嵌頓、多汗 |
パルタンM錠0.125mg 10.4円/錠
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