シンセロン

5-HT3受容体拮抗型制吐剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 インジセトロン塩酸塩
製造/販売 杏林製薬
剤形/規格
  • シンセロン錠8mg

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禁忌

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)

用法・容量

  • 通常、成人にはインジセトロン塩酸塩として1回8mgを1日1回、経口投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤は強い悪心、嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。

慎重投与

  • 薬物過敏症の既往歴のある患者
  • 重篤な肝障害のある患者

    [肝機能異常があらわれるおそれがあるので慎重に投与する。]

適用上の注意

  • 薬剤交付時

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

その他の注意

  • 本剤は、経口剤であるので、抗悪性腫瘍剤の投与前に投与すること。

  • 抗悪性腫瘍剤投与後、本剤の効果が不十分で悪心、嘔吐が発現した場合には、他の制吐療法を考慮すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アポモルヒネ 海外において、5-HT3受容体拮抗剤との併用により、重度の血圧低下、失神/意識消失、徐脈、けいれん発作が発現したとの報告がある。 機序は明らかではないが、アポモルヒネの副作用が増強されるおそれがある。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 承認時までの調査において、総症例436例のうち、安全性評価が行われた436例中119例(27.3%)、235件の副作用が認められ、主な副作用は体温上昇5.5%(24/436例)、頭痛3.9%(17/436例)及び下痢2.3%(10/436例)等であった。臨床検査値の変動はAST(GOT)上昇4.1%(18/436例)、ビリルビン値上昇3.7%(16/433例)及びALT(GPT)上昇3.0%(13/436例)等であった。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 類薬で下記の重大な副作用が報告されている。

    • ショック、アナフィラキシー様症状

      ショック、アナフィラキシー様症状(気分不良、胸内苦悶感、呼吸困難、喘鳴、ほてり、潮紅、チアノーゼ、血圧低下等)を起こすことがある。

    • てんかん様発作

      他の5-HT

      3

      受容体拮抗型制吐剤で、外国において、てんかん様発作があらわれたとの報告がある。

その他の副作用

  • 次表の副作用があらわれることがある。

5%以上 0.1〜5%未満
精神神経系 頭痛
消化器 下痢、しゃっくり、腹痛、便秘
血液 赤血球減少、血色素減少、ヘマトクリット値減少、白血球減少、白血球増加、好中球増加、好酸球減少、好酸球増加、リンパ球減少、単球減少、単球増加、血小板減少、血小板増加
肝臓 ビリルビン値上昇、コレステロール上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇、ALP低下、γ-GTP上昇、LDH上昇、アミラーゼ上昇、アミラーゼ低下
腎臓 尿蛋白陽性、ウロビリノーゲン陽性、血尿、尿検査異常、BUN上昇、尿酸上昇、ナトリウム低下、カリウム上昇、クロール低下
その他 体温上昇 総蛋白減少、アルブミン減少、発疹、関節痛、排尿困難、悪寒、発熱、倦怠感、ほてり

薬価

シンセロン錠8mg 1237円/錠

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