本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)
通常,成人にはアザセトロン塩酸塩10mgを1日1回静脈内投与する。
また,効果不十分な場合には,同用量を追加投与できる。
ただし,1日量として20mgを超えないこととする。
本剤は強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。
保存時の注意
光分解を受けやすいので,開封後直ちに使用するとともに,しゃ光に留意すること。
注射時の注意
本剤の容器はワンポイントカットアンプルであるが,異物の混入を避けるため,アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭しカットすること。
配合時の注意
アルカリ性注射剤(フロセミド注,メトトレキサート注,フルオロウラシル注,ピレタニド注)又はエトポシド注との配合により,白濁又は結晶析出を生じることがあるので,本剤を生理食塩液に混和後,配合すること。
エトポシド注又はフロモキセフナトリウム注と配合した場合には,本剤の含量低下の可能性があるので,配合後6時間以内に使用すること。
ジアゼパム注との配合により,白濁,沈殿が認められたので,配合は避けること。
追加投与時の注意
追加投与後,本剤の効果が不十分で悪心,嘔吐が発現した場合には,他の制吐療法等を考慮すること。
セロトーン注の承認時の臨床試験(治験),製造販売後の使用成績調査,製造販売後臨床試験において,安全性の評価対象となった総症例数3,994症例中,165例(4.1%),278件に副作用が報告されている。主な副作用は頭痛30件(0.8%),発熱12件(0.3%),頭重12件(0.3%)及び倦怠感11件(0.3%)等であった。また,主な臨床検査値の異常についてはALT(GPT)上昇58件(1.5%),AST(GOT)上昇52件(1.3%),総ビリルビン値上昇13件(0.3%)及びγ-GTP上昇10件(0.3%)等であった。[セロトーン注の承認時及び再審査終了時の集計]
ショック(頻度不明注3)),アナフィラキシーショック(頻度不明注3))
ショック,アナフィラキシーショック(気分不良,胸内苦悶感,呼吸困難,喘鳴,顔面潮紅,発赤,浮腫,チアノーゼ,血圧低下等)を起こすことがあるので観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
注3)自発報告により頻度不明
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明注3) | |
| 精神神経系 | 頭痛,頭重 | 焦躁感,めまい | 不穏 |
| 消化器 | 下痢 | 腹痛,口渇,便秘 | |
| 循環器 | 顔面蒼白,冷感,動悸,頻脈 | ||
| 肝臓 | AST(GOT),ALT(GPT),総ビリルビン値,γ-GTP,Al-P,LDHの上昇 | ||
| 腎臓 | BUNの上昇 | ||
| 皮膚 | 発疹 | 全身発赤 | 全身 |
| その他 | 発熱,倦怠感,顔面潮紅 | 悪寒,両足痙攣,しゃっくり | 血管痛 |
注3)自発報告により頻度不明
セロトーン静注液10mg 3424円/管
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