○慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
○経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助
<慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)>
通常、成人には、モサプリドクエン酸塩として1日15mgを3回に分けて食前または食後に経口投与する。
<経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助>
通常、成人には、経口腸管洗浄剤の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを経口腸管洗浄剤(約180mL)で経口投与する。また、経口腸管洗浄剤投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。
8.1 劇症肝炎や重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、長期にわたって漫然と投与しないこと。また、患者に対し、本剤投与後に倦怠感、食欲不振、尿濃染、眼球結膜黄染等の症状があらわれた場合は、本剤を中止し、医師等に連絡するよう指導すること。[11.1.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に腎機能、肝機能等の生理機能が低下している。なお、慢性胃炎に伴う消化器症状に用いる際に、副作用が発現した場合には、減量(例えば1日7.5mg)するなど適切な処置を行うこと。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
15.2 非臨床試験に基づく情報
げっ歯類に臨床通常用量の100〜330倍(30〜100mg/kg/日)を長期間経口投与した試験(ラット104週間、マウス92週間)において、腫瘍(肝細胞腺腫及び甲状腺濾胞性腫瘍)の発生率の上昇が認められた。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗コリン作用を有する薬剤アトロピンブチルスコポラミン 等 | 本剤の作用が減弱する可能性があるので、抗コリン剤を服用する場合は、服用間隔をあけるなど注意すること。 | 本剤の消化管運動の促進作用は、コリン作動性神経の賦活により発現するため、抗コリン剤の併用により本剤の作用が抑制される。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
劇症肝炎、著しいAST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあり、死亡に至った例もある。[8.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
<慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)>
| 1〜2%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 浮腫 | 発疹、じん麻疹 | |
| 血液 | 好酸球増多 | 白血球減少 | |
| 消化器 | 下痢・軟便 | 口渇、味覚異常、腹痛、嘔吐 | 嘔気、腹部膨満感、口内しびれ感(舌、口唇等を含む) |
| 肝臓 | AST、ALT、ALP、γ-GTP、ビリルビンの上昇 | ||
| 循環器 | 心悸亢進 | ||
| 精神神経系 | めまい・ふらつき、頭痛 | ||
| その他 | 中性脂肪の上昇 | 倦怠感 | 振戦 |
<経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助>
| 1〜5%未満 | 1%未満 | |
| 消化器 | 腹部膨満感、嘔気、腹痛 | 胃部不快感、おくび |
| 肝臓 | ビリルビンの上昇 | |
| 精神神経系 | 頭痛 | 眠気 |
| その他 | 尿潜血、尿蛋白 | 胸部不快感、寒気、倦怠感、顔面腫脹、LDHの上昇 |
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副作用の頻度
投稿日: 2021/06/24 参考率: 100%(13人/13人)
小児科/60代/処方経験あり