陽電子放出断層撮影(PET)イメージングのために承認された被標識用製剤のガリウム(68Ga)標識
適量の溶出用0.1mol/L塩酸溶液により塩化ガリウム(68Ga)溶液の必要量を溶出し、担体分子の
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 塩化ガリウム(68Ga)溶液の調製手順の概要(詳細は製造販売業者が提供する調製の手引きを参照すること)
(1)本剤の注入及び溶出ラインを組み立て、溶出用0.1mol/L塩酸溶液と注入ラインを、ジェネレータユニットと注入及び溶出ラインをそれぞれ接続する。
(2)注入ラインに取り付けたシリンジのプランジャーを引き、0.1mol/L塩酸溶液を充填する。なお、充填量は、事前溶出では10mL、68Ga標識のための溶出では5mLとする。
(3)適切なコネクターを使用して溶出ラインを遮蔽容器に接続し、(2)で得られたシリンジ内の0.1mol/L塩酸溶液を2mL/分以下の流速で本剤に注入する。
14.1.2 塩化ガリウム(68Ga)溶液の外観は無色澄明、pHは0.5〜2.0、放射化学的純度は95%以上である。外観が無色澄明でない場合は廃棄すること。
14.1.3 塩化ガリウム(68Ga)溶液による被標識用製剤のガリウム(68Ga)標識は微量の金属不純物に影響を受けるため、0.1mol/L塩酸溶液及び溶出液の取扱いに際し、使用する器具の選択には注意すること。
14.1.4 遊離68Geイオンは時間の経過とともにカラムに蓄積するため、本剤を初めて又は96時間以上あけて使用する場合には、68Geの漏出(68Geブレークスルー)レベルの上昇を避けるために、68Ga標識のための溶出前に事前溶出を行うこと。なお、事前溶出の溶出液は廃棄すること。また、68Ga標識のための溶出で得られた塩化ガリウム(68Ga)溶液について、溶出液中の68Gaと68Geの放射能レベルを比較し、68Geの漏出が0.001%以下であることを確認することが望ましい。
14.1.5 塩化ガリウム(68Ga)溶液を患者に直接投与しないこと。誤って投与した場合、投与局所の組織壊死を生じる可能性があるので、誤投与した際はカテーテル又は投与部位を0.9%塩化ナトリウム溶液で洗浄すること。
20.1 本剤は常温(15〜25℃)で使用し、常温以外で保管した場合は、使用前に少なくとも12時間、常温で保管すること。
20.2 本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知等を遵守し、適正に使用すること。
ガリアファーム68Ge/68Gaジェネレータ
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