○悪性腫瘍の診断
○下記炎症性疾患における炎症性病変の診断
腹部膿瘍,肺炎,塵肺,サルコイドーシス,結核,骨髄炎,び漫性汎細気管支炎,肺線維症,胆のう炎,関節炎,など
<腫瘍シンチグラフィ>
本剤1.11〜1.48MBq/kgを静注し,24〜72時間後に,被検部をシンチレーションカメラ又はシンチレーションスキャンナで撮影又は走査することによりシンチグラムをとる。
<炎症シンチグラフィ>
本剤1.11〜1.85MBq/kgを静注し,48〜72時間後に,被検部をシンチレーションカメラ又はシンチレーションスキャンナで撮影又は走査することによりシンチグラムをとる。必要に応じて投与後6時間像をとることもできる。
投与量は年齢,体重により適宜増減する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。また,クエン酸ガリウム(67Ga)は授乳している乳房に蓄積するため,授乳する場合は投与後2〜3週間程度の期間をとった方が望ましい
9.7 小児等
9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.2 低出生体重児,新生児に使用する場合には十分注意すること。外国において,ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシス,痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 メシル酸デフェロキサミン投与中に本剤を投与する場合,メシル酸デフェロキサミンの投与はあらかじめ中止しておくこと(本剤とメシル酸デフェロキサミンがキレートを形成し,急速に尿中に排泄されるため,シンチグラムが得られない場合がある)
14.1.267Gaは腸管内へ排泄されるため腹部の病巣への集積と鑑別が困難となる場合がある。そのため,腹部診断には前処置として撮像前に十分な浣腸を施行する。また,浣腸禁忌の場合には経日的に撮像し,集積の移動の有無から診断する
15.1 臨床使用に基づく情報
<炎症シンチグラフィ>
炎症巣の局在部位・活動性等,他の検査では十分な情報が得られない場合に施行すること。
本剤は,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に使用すること。
次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 蕁麻疹様紅斑, |
| 循環器 | 徐脈,血圧低下 |
| 消化器 | 腹部膨満感,悪心,嘔吐,口内疼痛,舌痛 |
| その他 | 発熱,全身倦怠,冷汗,上腕部痛,めまい,気分不良,顔面潮紅 |
クエン酸ガリウム(67Ga)注NMP 302.1円/MBq
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