鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰を来すおそれがある]
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
鉄欠乏性貧血
通常、成人に鉄として1回あたり500mgを週1回、緩徐に静注又は点滴静注する。総投与量は、患者の血中ヘモグロビン値及び体重に応じるが、上限は鉄として1,500mgとする。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 発作性夜間ヘモグロビン尿症を合併している患者
溶血を誘発するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
本剤投与による肝機能の悪化に注意すること。鉄過剰により肝機能障害が悪化する可能性がある。肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.3.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギを用いた生殖発生毒性試験において過量投与で胎児の奇形が報告されており、母動物における鉄過剰に伴う毒性の二次的影響と考えられている。また、ラットで胎盤通過性が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトの乳汁中への移行が認められている。
9.7 小児等
小児を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1 症状
鉄過剰症があらわれることがある。また、長期的な低リン血症により骨軟化症に至ることがある。
13.2 処置
鉄排泄剤の投与等、症状に応じて適切な処置を行うこと。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 希釈方法
他の薬剤と配合しないこと。希釈する場合は、1バイアルあたり100mLの生理食塩液で用時希釈し、生理食塩液以外の輸液は使用しないこと。鉄として2mg/mL未満に希釈してはならない。未使用分は廃棄し、分割使用は避けること。
14.2 薬剤投与時の注意
注射に際しては血管外に漏出しないよう十分注意すること。血管外に漏出した場合には、漏出部位周辺に皮膚の炎症及び長期にわたる色素沈着を起こすことがある。血管外漏出が認められた場合は、適切な処置を行うこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 過敏症(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
10%以上 | 1%以上 | 0.1%〜1%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 頭痛(4.3%) | 倦怠感 | ||
肝臓 | γGTP増加、肝機能検査値上昇 | |||
消化器 | 上腹部痛、悪心 | |||
皮膚 | 蕁麻疹 | |||
その他 | 血中リン減少(20.1%) | 発熱、月経過多 | 背部痛、投与部位疼痛 |
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効果の強さ
投稿日: 2024/11/01 参考率: 100%(6人/6人)
内科/40代/処方経験あり