○肝脾シンチグラムによる肝脾疾患の診断
○次の疾患におけるセンチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ
乳癌,悪性黒色腫
<肝脾シンチグラフィ>
通常,成人にはテクネチウム-99mとして37〜111MBqを肘静脈に注射し,15〜30分後に,被検部をシンチレーションカメラ又はシンチレーションスキャンナで撮影又は走査することにより,肝脾シンチグラムをとる。
年齢,体重により適宜増減する。
<センチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ>
通常,成人にはテクネチウム-99mとして37〜111MBqを悪性腫瘍近傍の皮下又は皮内に適宜分割して投与し,2時間以降にガンマ線検出用のプローブで被検部を走査することにより,センチネルリンパ節を同定する。また,必要に応じシンチレーションカメラで被検部を撮像することによりリンパシンチグラムをとる。
投与から検査実施までの時間等により適宜増減する。
<効能共通>
8.1 診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
<センチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ>
8.2 センチネルリンパ節生検の実施にあたっては,既存の情報を踏まえ,患者又はその家族に対し本検査の必要性及び限界等を十分説明し同意を得た上で実施すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 以下の過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を調製に用いないこと。
・酸化剤又は過量の3価のアルミニウムを含むもの。
・pH7以上のもの。
14.1.2 調製中の術者への被曝を軽減するため,調製は注意深く,かつ迅速に行うこと。
14.1.3 混合後は20〜30分静置した後,軽く振って抜きとる。静置後はなるべく早く使用すること。
承認時までの臨床試験及び市販後の副作用頻度調査(全23499例)において副作用が認められた例はなかった。
スズコロイドTc−99m注調製用キット 2692円/回分
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