胆道閉塞のある患者[排泄障害により、マンガンの全血中濃度、及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。]
本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合の亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給。
通常、成人には1日2mL(本剤1管)を高カロリー静脈栄養輸液に添加し、点滴静注する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
本剤を長期連用する場合には、以下の点に注意すること。
臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。また、必要に応じ、マンガンの全血中濃度、及びその他の微量元素の血漿中濃度を測定することが望ましい。
特に、マンガンについては、マンガン20μmol配合微量元素製剤
※)の投与により全血中濃度の上昇がみられたり、脳内蓄積によって脳MRI検査(T
1強調画像)で高信号を示したり、パーキンソン様症状があらわれたとの報告がある。このような所見がみられた場合には、マンガンが配合されていない微量元素製剤の投与に切りかえる等適切な処置を行うこと。
※)マンガン20μmol、鉄35μmol、亜鉛60μmol、銅5μmol、ヨウ素1μmol配合製剤
肝障害のある患者[微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
腎障害のある患者[微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
調製時
本剤は光により濁る場合があるので、液の性状を観察し、液の澄明でないものは使用しないこと。
本剤は単独のシリンジで採取し、高カロリー静脈栄養輸液に添加すること(他の注射剤との直接混合は、沈殿等の配合変化を起こすことがある)。
なお、本剤とビタミン剤(B
2及びC剤、配合剤)をシリンジ内で直接混合した場合、沈殿によりフィルターの目づまりが生じることがあるので、別々のシリンジを用いること。
本剤は「一点カットアンプル」を使用しているので、ヤスリを用いず、アンプル枝部のマーク(青)の反対方向に折り取ること。アンプルカット時に異物の混入を避けるため、アンプル首部の周りをエタノール綿等で清拭のこと。
投与経路
本剤は高カロリー静脈栄養輸液に必ず添加して使用し、直接静脈内に投与しないこと。
マンガン1μmol配合微量元素製剤について実施した特別調査(長期使用)において、505例中21例(4.16%)に副作用が認められた。
次のような副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
0.1〜5%未満 | 頻度不明※ | |
過敏症 | 発疹 | |
肝臓 | 肝機能異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇等) | ビリルビン上昇 |
精神神経系 | パーキンソン様症状 | |
その他 | 血中マンガン上昇 |
※:自発報告又はマンガン20μmol配合微量元素製剤で認められた副作用。
ミネラリン注 168円/管
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