非イオン性造影剤
| 一般名 |
イオメプロール
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|---|---|
| 製造/販売 | ブラッコ・エーザイ / エーザイ |
| 剤形/規格 |
|
ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。
本剤を脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので、脳槽・脊髄造影には使用しないこと。
ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
重篤な甲状腺疾患のある患者〔甲状腺内のヨード濃度が高くなり、甲状腺機能を変化させ症状を悪化させるおそれがある。〕
イオメロン300注20mL
イオメロン300注
脳血管撮影、胸部血管撮影、腹部血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
イオメロン300注20mL
通常、成人1回下記量を使用する。なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。また、複数回投与する場合は、総使用量は250mLまでとする。
| 撮影の種類 | イオメロン300注 | |
| 脳血管撮影 | 5〜15mL | |
| 心臓血管撮影 | 心腔内撮影 | - |
| 冠状動脈撮影 | - | |
| 胸部血管撮影 | 5〜50mL | |
| 腹部血管撮影 | 5〜60mL | |
| 四肢血管撮影 | 10〜80mL | |
| ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影 | 10〜50mL | |
| ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影 | 3〜40mL | |
| コンピューター断層撮影における造影 | 40〜100mL | |
| 投与するときは、適宜点滴静注等とする。 | ||
| 静脈性尿路撮影 | 40〜100mL | |
| 投与するときは、適宜点滴静注等とする。 | ||
ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応を示すことがある。本剤によるショック等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、過敏反応の発現に注意し、慎重に投与すること。また、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれることがあるので、投与中及び投与後も患者の状態を十分に観察すること。
外来患者に使用する場合には、本剤投与開始より1時間〜数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、嘔気、胸痛、背部痛、発熱、皮疹、
ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。特に急性膵炎の患者においては、本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
薬物過敏症の既往歴のある患者
脱水症状のある患者〔脱水症状を悪化させるおそれがある。〕
高血圧症の患者〔血行動態を悪化させることがある。〕
動脈硬化のある患者〔血行動態を悪化させることがある。〕
糖尿病の患者〔腎機能を悪化させることがある。〕
甲状腺疾患のある患者〔甲状腺内のヨード濃度が高くなり、甲状腺機能を変化させ症状を悪化させるおそれがある。〕
肝機能が低下している患者〔肝機能が悪化するおそれがある。(「原則禁忌」の項参照)〕
腎機能が低下している患者〔腎機能が悪化するおそれがある。(「原則禁忌」の項参照)〕
急性膵炎の患者〔症状が悪化するおそれがある。(「重要な基本的注意」の項参照)〕
重症筋無力症の患者〔心肺停止等の報告があり、症状を悪化させるおそれがある。〕
中枢神経系障害のある患者〔脳血管障害、痙攣等を起こすおそれがある。〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
幼・小児〔「小児等への投与」の項参照〕
投与経路
脳槽・脊髄造影には使用しないこと。
投与速度
イオメロン350注は、肝臓領域のダイナミックコンピューター断層撮影で造影する際、投与速度は最大5.0mL/秒とする。5.0mL/秒を超える投与速度の安全性は確立していない。
前処置
投与前に体温まで温めること。
投与前に水分制限はしないこと。
尿路造影では検査前に腸内ガスを排除し、検査終了まで絶食すること。
投与時
静脈内投与により血管痛があらわれることがある。
非イオン性造影剤の血液凝固抑制作用は、イオン性造影剤に比較して弱いことが
抗ヒスタミン剤又は副腎皮質ホルモン剤と混合すると配合変化を起こす場合があるので、併用する場合は別々に使用すること。
誤って血管外に造影剤が漏出した場合には、発赤、腫脹、水疱、血管痛等があらわれることがあるので、注入時に十分注意すること。
投与後
投与後は十分に水分補給を行い、造影剤の速やかな排泄を促すこと。
開封後
開封後は速やかに使用すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ビグアナイド系糖尿病用剤メトホルミン塩酸塩ブホルミン塩酸塩等 | ヨード造影剤で乳酸アシドーシスがあらわれたとの報告がある。本剤を使用する場合は、ビグアナイド系糖尿病用剤の投与を一時的に中止する等の適切な処置を行うこと。 | ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
総症例7,820例中、398例(5.09%)の副作用が報告されている。(再審査終了時及び肝臓領域のダイナミックコンピューター断層撮影における用法・用量追加承認時)
ショック
ショック(遅発性を含む)(0.1%未満)により失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展することがあるので、観察を十分に行うこと。
呼吸困難、咽・喉頭浮腫等の
肺水腫
肺水腫(0.1%未満)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
急性呼吸窮迫症候群
急性呼吸窮迫症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
心室細動、冠動脈攣縮
心室細動(頻度不明)、冠動脈攣縮(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP上昇等の肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
脳血管障害
一過性あるいは永続性の脳循環不全(脳虚血)(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
痙攣発作
痙攣発作(0.1%未満)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
意識障害、失神
ショックを伴わない意識障害(頻度不明)、失神(頻度不明)があらわれることがあるので、検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
麻痺
脳血管撮影において麻痺(頻度不明)が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
腎不全
血小板減少
血小板減少(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
皮膚障害
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症注) | 発疹、発赤、 |
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| 精神神経系 | 頭痛 | 羞明感、めまい感、振戦、ふらつき感、眠気(傾眠)、失語症 | 一過性盲等の視力障害、脱力、健忘、言語障害、不安(不穏) |
| 消化器 | 悪心、嘔吐 | 口渇、腹痛、唾液増加、下痢 | 口内異和感、口内炎、食欲不振 |
| 循環器 | 血圧低下 | 徐脈、期外収縮、血圧上昇、ST低下、頻脈、動悸 | 顔面蒼白、心不全、チアノーゼ、不整脈 |
| 呼吸器 | くしゃみ、咳嗽 | 呼吸困難、鼻炎、喘鳴、咽喉頭異常感 | 嗄声 |
| その他 | 発熱、倦怠感、熱感 | 胸痛、多汗、BUNの上昇、血清カリウムの上昇、悪寒、背部痛、しびれ、結膜炎、浮腫、顔面潮紅、血管痛、血清クレアチニンの上昇、味覚・嗅覚異常 | しゃっくり、流涙、無尿、眼の異常 |
注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
イオメロン300注20mL 1810円/瓶
イオメロン300注50mL 3602円/瓶
イオメロン300注100mL 6585円/瓶
イオメロン350注20mL 1968円/瓶
イオメロン350注50mL 4241円/瓶
イオメロン350注100mL 7462円/瓶
イオメロン400注20mL
イオメロン400注50mL 5661円/瓶
イオメロン400注100mL 9070円/瓶
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