オムニスキャン

線状型非イオン性MRI用造影剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ガドジアミド水和物
製造/販売 GEヘルスケアファーマ
剤形/規格
  • オムニスキャン静注32%
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警告

  • 本剤を髄腔内に投与すると重篤な副作用を発現するおそれがあるので、髄腔内には投与しないこと。

  • 重篤な腎障害のある患者では、ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されているので、腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者では、十分留意すること(「重要な基本的注意」の項参照)。

禁忌

  • 本剤の成分又はガドリニウム造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 重篤な腎障害のある患者[腎性全身性線維症を起こすことがある(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)。また、本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、腎機能低下患者では、排泄遅延から急性腎障害等の症状が悪化するおそれがある。]

効能・効果

  • 磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影。

    • 脳・脊髄造影

    • 躯幹部・四肢造影

用法・容量

  • 通常、成人には本剤0.2mL/kgを静脈内注射する。

  • 腎臓を対象とする場合は、本剤0.1mL/kgを静脈内注射する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 過敏反応

    に備え、使用に際しては

    十分な問診

    を行うこと。

  • ショック、アナフィラキシー

    等の重篤な副作用があらわれることがあるので、投与に際しては必ず

    救急処置の準備

    を行うこと。また、本剤投与開始より1時間〜数日後にも遅発性副作用(発熱、発疹、悪心、血圧低下、呼吸困難等)があらわれることがあるので、投与後も患者の状態を十分に観察すること。患者に対して、上記の症状があらわれた場合には速やかに主治医等に連絡するよう指導するなど適切な対応をとること。

  • 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者に本剤を投与する場合には、患者の腎機能を十分に評価した上で慎重に投与すること。

  • 長期透析が行われている終末期腎障害、eGFR(estimated glomerular filtration rate:推算糸球体ろ過値)が30mL/min/1.73m2未満の慢性腎障害、急性腎障害の患者では、ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されているので、本剤の投与を避けること。

慎重投与

  • アレルギー性鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者

  • 両親、兄弟に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、発疹、蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者

  • 薬物過敏症の既往歴のある患者

  • 既往歴を含めて、痙攣、てんかん及びその素質のある患者[海外で痙攣が報告されている。]

  • 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者(「重要な基本的注意」の項参照)

  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

  • 幼児又は小児(「小児等への投与」の項参照)

適用上の注意

  • 投与経路

    髄腔内投与は行わないこと。

  • 投与時

    • 静脈内投与により血管痛、血栓性静脈炎があらわれることがある。

    • 通常、コントラストは本剤投与直後から約45分後まで持続する。追加投与によってコントラストの向上が得られるとは限らないので、コントラストが持続している場合は漫然と追加投与しないこと。

    • 誤って血管外に造影剤を漏出させてしまった場合には、発赤、腫脹、水疱、血管痛等があらわれることがあるので、注入時に十分注意すること。

  • 開封後

    1回の検査にのみ使用し、余剰の溶液は廃棄すること。

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • <承認時>

    承認前の調査992例中報告された副作用(臨床検査値の変動を除く)は0.8%(8例)で、主な副作用は発疹等の皮膚症状0.3%(3件)であった。また、主な臨床検査値の変動はAST(GOT)上昇1.2%(9/762)、ALT(GPT)上昇1.1%(8/760)であった。
    なお、臨床検査値の変動がみられた症例はいずれも軽度な変動であり、臨床上問題となるような症例は認められなかった。

  • <再審査終了時>

    承認後における使用成績調査7,662例中報告された副作用は0.69%(53例)で、主な副作用は肝機能検査異常0.07%(5件)、AST(GOT)上昇0.09%(7件)、ALT(GPT)上昇0.13%(10件)等の肝臓・胆管系障害、嘔気0.09%(7件)、悪心0.07%(5件)、嘔吐0.05%(4件)等の消化管障害、発熱0.03%(2件)、気分不良0.03%(2件)、顔面潮紅0.03%(2件)、熱感0.03%(2件)等の一般的全身障害であった。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • (頻度不明注)

  • ショック、アナフィラキシー

    ショックを起こし、呼吸困難、意識消失、顔面蒼白等の症状があらわれることがある。また、呼吸困難、咽・喉頭浮腫、顔面浮腫等のアナフィラキシーがあらわれることがあるので、投与後も観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

  • 痙攣発作

    痙攣発作があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合はフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。

  • 腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis,NSF)

    重篤な腎障害のある患者において、腎性全身性線維症があらわれることがあるので、投与後も観察を十分に行い、皮膚のそう痒、腫脹、硬化、関節の硬直、筋力低下等の異常の発生には十分留意すること。

  • 注)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。

その他の副作用

  • 下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。

0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明注)
過敏症 発赤、発疹、蕁麻疹、そう痒感、顔面潮紅等
循環器 血圧低下、血圧上昇、動悸、頻脈
血液 赤血球減少、白血球変動、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、血小板減少
呼吸器 咳嗽、くしゃみ、鼻閉 喘息
精神神経系 頭痛、めまい
消化器 悪心 下痢、嘔吐
肝臓 肝機能障害[AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等] 総ビリルビン上昇
その他 ALP上昇 気分不快感、発汗、温熱感、発熱、悪寒、冷汗、冷感、結膜充血、LDH上昇、カリウム値変動、クロール値上昇、血清鉄変動、尿蛋白増加、尿沈渣増加
  • 注)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。

薬価

オムニスキャン静注32% 8358円/瓶
オムニスキャン静注32%シリンジ5mL 2704円/筒
オムニスキャン静注32%シリンジ10mL 3794円/筒
オムニスキャン静注32%シリンジ15mL 5430円/筒
オムニスキャン静注32%シリンジ20mL 6101円/筒

評価サマリー

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