本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副腎皮質機能不全の患者[急性副腎不全をきたすことがある。][8.1、8.4、11.1.2参照]
○下垂体ACTH分泌予備能の測定
○クッシング症候群
<下垂体ACTH分泌予備能の測定>
通常、成人には、メチラポンとして1回500〜750mgを1日6回4時間毎に経口投与する。
小児には、1回15mg/kgに相当する量を1日6回4時間毎に経口投与するが、1回の最小量は、メチラポンとして250mgが望ましい。
<クッシング症候群>
通常、成人及び小児には、メチラポンとして1回250mg〜1gを1日1〜4回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減する。
<効能共通>
本剤の投与により急性副腎不全が起こるおそれがあるので、検査を行うなど観察を十分に行うこと。[2.2、8.4、11.1.2参照]
めまい、眠気等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
汎血球減少、白血球減少、血小板減少、貧血等の骨髄抑制があらわれることがあるので、血液検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.3参照]
<下垂体ACTH分泌予備能の測定>
副腎皮質機能が著しく低下している場合には、急性副腎不全を起こすおそれがあり、また、メトピロン・テストを行っても意味がない。[2.2、8.1、11.1.2参照]
<クッシング症候群>
可能性があるので、観察を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行うこと。
血中コルチコステロイド等の濃度をモニターすることが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 リウマチ性疾患のある患者
症状の急性化をきたすことがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療あるいは診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療あるいは診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。非臨床試験等のデータがなく、ヒトで哺乳中の児における影響が不明である。
9.7 小児等
低出生体重児又は新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1 症状
主な臨床像は消化器系症状と急性副腎不全の徴候である。
臨床検査所見は低ナトリウム血症、低クロール血症、高カリウム血症である。
インスリン又は経口糖尿病用剤で治療中の患者は、本剤による急性中毒の徴候と症状が増悪又は変容することがある。
13.2 処置
特異的な解毒剤はない。薬剤の排泄と吸収阻害のための一般的方法に加えて、大量のヒドロコルチゾンを生理食塩液及びブドウ糖注射液とともに直ちに投与する。
血圧、体液及び電解質バランスを数日間モニターする。
15.1 臨床使用に基づく情報
<効能共通>
肝硬変の患者では本剤に対する反応が遅延することがある。
甲状腺機能低下症の患者では尿中ステロイド値の上昇がみられないことがある。
<下垂体ACTH分泌予備能の測定>
妊婦では正常以下の反応を呈することがある。
瓶開封後は、湿気を避けて保存すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アセトアミノフェン | アセトアミノフェンの酸化代謝物(N-アセチルパラベンゾキノニミン)による肝毒性が増強するおそれがある。 | 本剤がアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を阻害するとの報告がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)
血圧低下、冷汗、四肢冷却等を伴うショックがあらわれることがある。
11.1.2 副腎皮質機能不全(頻度不明)
副腎皮質機能不全、急性副腎不全があらわれることがある。急性副腎不全があらわれた場合には副腎皮質ステロイド補充を行うこと。[2.2、8.1、8.4参照]
11.1.3 骨髄抑制(頻度不明)
汎血球減少、白血球減少、血小板減少、貧血等の骨髄抑制があらわれることがある。[8.3参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
過敏症 | 発疹 |
循環器 | 低血圧、高血圧 |
精神神経系 |
|
消化器 | 腹部不快感、悪心・嘔吐、食欲 |
メトピロンカプセル250mg 1155.6円/カプセル
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