緑内障の患者〔房水通路が狭くなり眼圧が上昇し,症状を悪化させるおそれがある.〕
前立腺肥大による排尿障害のある患者〔膀胱平滑筋の弛緩,膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがある.〕
重篤な心疾患のある患者〔心拍数を増加させ,心臓に過負荷をかけるおそれがある.〕
麻痺性イレウスの患者〔消化管運動を抑制し,症状を悪化させるおそれがある.〕
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患における痙攣並びに運動機能亢進
胃炎,胃・十二指腸潰瘍,腸炎,過敏性大腸症候群,胆のう・胆道疾患,尿路結石症
チキジウム臭化物として,通常成人1回5〜10mgを1日3回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
羞明等を起こすことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること.
前立腺肥大のある患者〔膀胱平滑筋の弛緩,膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがある.〕
甲状腺機能亢進症の患者〔心悸亢進等の症状を悪化させるおそれがある.〕
うっ血性心不全のある患者〔心拍数を増加させ,心臓に過負荷をかけるおそれがある.〕
不整脈のある患者〔心拍数を増加させ,心臓に過負荷をかけるおそれがある.〕
潰瘍性大腸炎の患者〔中毒性巨大結腸があらわれることがある.〕
高温環境にある患者〔汗腺分泌を抑制し,体温調節を障害するおそれがある.〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている).
調剤上の留意事項
顆粒は調剤時粉砕を避けること.
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
三環系抗うつ剤 アミトリプチリンイミプラミン等 フェノチアジン系薬剤 プロクロルペラジンクロルプロマジン等 抗ヒスタミン剤 クロルフェニラミンジフェンヒドラミン等 | 臨床症状:本剤の作用が増強されることがある. | 機序:本剤及びこれらの薬剤はともに抗コリン作用を持つ. |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 | 臨床症状:本剤の作用が増強されるおそれがある. | 機序:MAO阻害剤は抗コリン作用を増強させるおそれがある. |
承認時における安全性評価対象例1,609例中,副作用は86例(5.34%),95件に認められ,その主なものは口渇37件(2.30%),便秘25件(1.55%)であった.また,本剤に起因すると考えられる臨床検査値の異常変動は認められなかった.
再審査終了時における安全性評価対象例16,937例中,副作用は83例(0.49%),101件に認められ,その主なものは口渇18件(0.11%),便秘24件(0.14%)であった.
ショック,アナフィラキシー(頻度不明)
ショック,アナフィラキシーがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,呼吸困難,発赤,蕁麻疹,血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
肝機能障害,黄疸(頻度不明)
AST(GOT),ALT(GPT),Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症 注) | 発疹等 | |
眼 | 羞明等 | |
精神神経系 | 頭痛,頭重感,耳鳴等 | |
消化器 | 口渇,便秘等 | 下痢,悪心・嘔吐,胸やけ,胃不快感,食欲不振,腹部膨満感等 |
循環器 | 心悸亢進等 | |
泌尿器 | 排尿障害,頻尿等 |
注)症状が認められた場合には投与を中止すること.
チアトンカプセル5mg 8.1円/カプセル
チアトンカプセル10mg 13.4円/カプセル
チアトン顆粒2%
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。