本剤とカペシタビンとの併用により、本剤の作用が増強し、出血が発現し死亡に至ったとの報告がある。併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。〔「相互作用」の項参照〕
出血している患者(血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等)〔本剤を投与するとその作用機序より出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。〕
出血する可能性のある患者(内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等)〔出血している患者同様に血管や内臓等の障害箇所に出血が起こることがある。〕
重篤な肝障害・腎障害のある患者〔ビタミンK依存性凝固因子は肝臓で産生されるので、これが抑制され出血することがある。また、本剤の代謝・排泄の遅延で出血することがある。〕
中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者〔出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。〕
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「重要な基本的注意」及び「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
骨粗鬆症治療用ビタミンK
2(メナテトレノン)製剤を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
イグラチモドを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
ミコナゾール(ゲル剤・注射剤
)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
血栓塞栓症(静脈血栓症、心筋梗塞症、肺塞栓症、脳塞栓症、緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防
本剤は、血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)の検査値に基づいて、本剤の投与量を決定し、血液凝固能管理を十分に行いつつ使用する薬剤である。
初回投与量を1日1回経口投与した後、数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るように用量調節し、維持投与量を決定する。
ワルファリンに対する感受性には個体差が大きく、同一個人でも変化することがあるため、定期的に血液凝固能検査を行い、維持投与量を必要に応じて調節すること。
抗凝固効果の発現を急ぐ場合には、初回投与時ヘパリン等の併用を考慮する。
成人における初回投与量は、ワルファリンカリウムとして、通常1〜5mg1日1回である。
小児における維持投与量(mg/kg/日)の目安を以下に示す。
12ヵ月未満
0.16mg/kg/日
1歳以上15歳未満
0.04〜0.10mg/kg/日
併用注意の薬剤との併用により、本剤の作用が増強し、重篤な出血に至ったとの報告がある。本剤の作用増強が進展あるいは持続しないように十分注意し、適切な治療域へ用量調節すること。一方、本剤の作用減弱の場合も同様に作用減弱が進展あるいは持続しないように十分注意すること。
急に投与を中止した場合、血栓を生じるおそれがあるので徐々に減量すること。
出血等の副作用のため本剤の抗凝固作用を急速に減少する必要がある場合には投与を中止するとともに、ビタミンK製剤の投与を要することがある。なお、脳出血等の重篤な出血を発現した場合には、必要に応じて、プロトロンビン複合体の静注又は新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置も考慮すること。これらの場合にも血栓再発に対し十分注意すること。
ビタミンK製剤を投与中の患者には本剤の効果が発現しないので、本剤の治療を要する場合は、止血目的以外のビタミンK製剤を投与しないこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人に投与する場合には、事前に本剤による催奇形性、胎児の出血傾向に伴う死亡、分娩時の母体の異常出血の危険性について十分説明すること。〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
小児に本剤を使用する場合、小児の抗凝固薬療法に精通した医師が監督すること。
新生児への投与に関する安全性は確立していないので、新生児には、有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
肝炎、下痢、脂肪の吸収不全、慢性アルコール中毒、うっ血性心不全、敗血症、遷延性低血圧症のある患者及び新生児のビタミンK欠乏時等〔本剤の作用が増強されることがある。〕
ビタミンK摂取時等〔本剤の作用が減弱されることがある。〕
悪性腫瘍の患者〔悪性腫瘍の患者では、血液凝固能の亢進により血栓傾向となる一方で、腫瘍関連出血を生じることがある。また、全身状態や摂食状況の変化に伴う血液凝固能の変動を生じることがある。〕
産褥婦〔出血しやすく、出血量が多くなることがある。〕
甲状腺機能亢進症、又は甲状腺機能低下症の患者〔甲状腺機能異常の患者では、病態の変化又は治療過程で甲状腺機能が正常化し、血液凝固能が変化することがある。その結果として本剤の作用が見かけ上減弱、又は増強するおそれがある。〕
新生児〔「重要な基本的注意」及び「小児等への投与」の項参照〕
本剤過量投与による出血には、ビタミンK製剤の静脈内投与が奏効し、一般的には数時間以内で回復する。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
錠0.5mg、錠5mgは錠剤に褐色や赤橙色の斑点がみられることがあるが、使用色素によるものである。
他の薬剤との相互作用は、可能な全ての組合せについて検討されているわけではない。抗凝固薬療法施行中に、新たに他剤を併用したり、休薬する場合には、血液凝固能の変動に注意すること。なお、本剤(光学異性体のS体)は、主として肝薬物代謝酵素CYP2C9によって代謝される。〔「薬物動態」の項参照〕
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤メナテトレノン(グラケー) | 本剤の効果を減弱する。患者が本剤による治療を必要とする場合、本剤による治療を優先し、骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤の投与を中止すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子の生合成阻害作用と拮抗する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
イグラチモド(ケアラム、コルベット) | 本剤の作用を増強することがある。患者が本剤による治療を必要とする場合、本剤による治療を優先し、イグラチモドを投与しないこと。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)(フロリードゲル経口用、フロリードF注、オラビ錠口腔用) | 本剤の作用を増強することがある。また、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もある。患者が本剤による治療を必要とする場合、本剤による治療を優先し、ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)を投与しないこと。 | ミコナゾールが本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
催眠鎮静剤バルビツール酸系及びチオバルビツール酸系薬剤フェノバルビタール等 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
催眠鎮静剤抱水クロラールトリクロホスナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の活性代謝物が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗てんかん剤カルバマゼピン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗てんかん剤プリミドン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗てんかん剤フェニトインホスフェニトインナトリウム水和物 | 本剤の作用を減弱又は増強することがある。また、フェニトインの作用を増強することがある。併用する場合には血液凝固能の変動及びフェニトインの中毒症状又は血中濃度の上昇に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導し、本剤の作用を減弱する。相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進し、本剤の作用を増強する。本剤が相手薬剤の肝薬物代謝酵素を阻害し、相手薬剤の作用を増強する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗てんかん剤エトトイン | 本剤の作用を増強することがある。また、エトトインの作用を増強することがある。併用する場合には血液凝固能の変動及びエトトインの中毒症状又は血中濃度の上昇に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。本剤が相手薬剤の肝代謝を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗てんかん剤バルプロ酸ナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が血液凝固因子(フィブリノゲン)の肝生合成を減弱させる。相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤アセトアミノフェン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤セレコキシブ | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤トラマドール塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤ブコローム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤メロキシカムロルノキシカム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
解熱鎮痛消炎剤 アスピリン イブプロフェン インドメタシン インドメタシン ファルネシル エトドラク ケトプロフェン サリチル酸類 ジクロフェナクナトリウム スリンダク ナブメトン ナプロキセン ピロキシカム フルルビプロフェン メフェナム酸 モフェゾラク ロキソプロフェンナトリウム水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤トラゾドン塩酸塩 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤メチルフェニデート塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤三環系抗うつ剤アミトリプチリン塩酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)パロキセチン塩酸塩水和物フルボキサミンマレイン酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。また、フルボキサミンマレイン酸塩は、本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)デュロキセチン塩酸塩等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
精神神経用剤モノアミン酸化酵素阻害剤 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
不整脈用剤アミオダロン塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。相手薬剤の甲状腺機能異常の副作用により甲状腺機能が亢進すると本剤の作用が増強される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
不整脈用剤プロパフェノン塩酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
不整脈用剤キニジン硫酸塩水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
高脂血症用剤コレスチラミン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が腸管内で本剤を吸着し本剤の吸収を阻害する。相手薬剤が本剤の腸肝循環を妨げる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
高脂血症用剤シンバスタチンフルバスタチンナトリウムロスバスタチンカルシウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
高脂血症用剤フィブラート系ベザフィブラート | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の作用部位への親和性を増加させる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
高脂血症用剤フィブラート系クリノフィブラートクロフィブラートフェノフィブラート等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
高脂血症用剤デキストラン硫酸エステルナトリウム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の抗凝固(抗トロンビン)作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
消化性潰瘍用剤オメプラゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
消化性潰瘍用剤シメチジン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4等を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
鎮吐剤アプレピタントホスアプレピタントメグルミン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤副腎皮質ホルモンプレドニゾロン等 | 本剤の作用を減弱又は増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が血液凝固能を亢進させ、本剤の作用を減弱する。本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤甲状腺製剤レボチロキシンナトリウム水和物等 | 甲状腺機能低下症の患者に相手薬剤を投与し甲状腺機能が正常化すると血液凝固能が低下し、見かけ上本剤の作用が増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤がビタミンK依存性血液凝固因子の異化を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤抗甲状腺製剤チアマゾール等 | 本剤の作用を増強することがある。甲状腺機能亢進症の患者に相手薬剤を投与し甲状腺機能が正常化すると血液凝固能が亢進し見かけ上の本剤の作用が減弱することがある。併用する場合には病態の変化に応じて血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の副作用である低プロトロンビン血症が出血傾向を助長することがある。甲状腺機能が亢進すると血液凝固因子の合成及び代謝亢進により本剤の作用が増強することがある。相手薬剤投与で甲状腺機能が正常化すると、増強されていた本剤の効果が減弱することがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤グルカゴン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤蛋白同化ステロイドナンドロロンデカン酸エステル等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤ダナゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の作用部位への親和性を増加させる。相手薬剤がビタミンK依存性凝固因子の異化を促進する。相手薬剤が抗凝固能を亢進するとの報告がある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ホルモン剤男性ホルモンメチルテストステロン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤がビタミンK依存性凝固因子の合成抑制あるいは分解を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
痔疾用剤トリベノシドトリベノシド・リドカイン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ビタミン剤ビタミンK及びビタミンK含有製剤フィトナジオン(ビタミンK1) | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ビタミン剤ビタミンK及びビタミンK含有製剤メナテトレノン(ビタミンK2) | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ビタミン剤ビタミンK及びビタミンK含有製剤経腸栄養剤高カロリー輸液用総合ビタミン剤等 | 本剤の作用を減弱するので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血液凝固阻止剤ヘパリンナトリウムヘパリンカルシウム | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血液凝固阻止剤低分子量ヘパリンダルテパリンナトリウム等ヘパリノイドダナパロイドナトリウム | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(第Xa因子等)阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血液凝固阻止剤Xa阻害剤フォンダパリヌクスナトリウムエドキサバントシル酸塩水和物リバーロキサバンアピキサバン | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(第Xa因子)阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血液凝固阻止剤抗トロンビン剤アルガトロバン水和物ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 | 相互に抗凝固作用、出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(トロンビン)阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血小板凝集抑制作用を有する薬剤アスピリン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。本剤が相手薬剤の副作用である消化管出血を助長することがある。相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血小板凝集抑制作用を有する薬剤イコサペント酸エチルオザグレルナトリウムクロピドグレル硫酸塩サルポグレラート塩酸塩シロスタゾールチカグレロルチクロピジン塩酸塩プラスグレル塩酸塩ベラプロストナトリウムリマプロスト アルファデクス等 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤血栓溶解剤ウロキナーゼアルテプラーゼモンテプラーゼ等 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のフィブリン溶解作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤アンチトロンビン製剤 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子の活性阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤乾燥濃縮人活性化プロテインC | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(トロンビン)生成阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤トロンボモデュリン アルファ | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のプロテインC活性促進を介したトロンビン生成阻害作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血栓剤バトロキソビン | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、相手薬剤の用量を調節するなど十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血液凝固因子(フィブリノゲン)分解作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
痛風治療剤アロプリノール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
痛風治療剤プロベネシド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の腎尿細管分泌を阻害し尿中排泄を低下させる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
痛風治療剤ベンズブロマロン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
酵素製剤プロナーゼブロメライン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤のフィブリン溶解作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
糖尿病用剤スルホニル尿素系糖尿病用剤グリベンクラミドグリメピリドクロルプロパミドトルブタミド等 | 本剤の作用を増強することがある。また、相手薬剤の血糖降下作用を増強し、低血糖症状があらわれることがある。併用する場合には相手薬剤の作用増強及び血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害し、本剤の作用を増強する。本剤が相手薬剤の肝代謝を阻害し、相手薬剤の作用を増強する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗リウマチ剤オーラノフィン | 動物実験でオーラノフィンの急性毒性を増強したとの報告があるので、併用に注意すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗リウマチ剤レフルノミド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の活性代謝物が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤アザチオプリンメルカプトプリン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。なお、相手薬剤が本剤の作用を増強したとの報告もある。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。本剤の作用増強については、機序不明である。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤タモキシフェンクエン酸塩トレミフェンクエン酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤ゲフィチニブ | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤エルロチニブ塩酸塩 | INR増加、胃腸出血等の報告があるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤フルタミド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。また、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムでは、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もあるので、十分注意すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤フルオロウラシル系製剤及びその配合剤カペシタビン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。また、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムでは、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もあるので、十分注意すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤フルオロウラシル系製剤及びその配合剤フルオロウラシルテガフールテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。また、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムでは、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もあるので、十分注意すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗腫瘍剤イマチニブメシル酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。また、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムでは、併用中止後も、本剤の作用が遷延し、出血やINR上昇に至ったとの報告もあるので、十分注意すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アレルギー用薬 トラニラスト | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アレルギー用薬 オザグレル塩酸塩水和物 | 相互に出血傾向を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の血小板凝集抑制作用による。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤アミノグリコシド系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤クロラムフェニコール系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤セフェム系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤テトラサイクリン系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤ペニシリン系 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤の腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤マクロライド系エリスロマイシンクラリスロマイシンロキシスロマイシン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗生物質製剤マクロライド系アジスロマイシンテリスロマイシン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗結核剤リファンピシン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗結核剤アミノサリチル酸類パラアミノサリチル酸カルシウム水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗結核剤イソニアジド | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
化学療法剤キノロン系抗菌剤ナリジクス酸 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の血漿蛋白からの遊離を促進する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
化学療法剤キノロン系抗菌剤オフロキサシンシプロフロキサシンノルフロキサシンレボフロキサシン水和物等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
化学療法剤サルファ剤及びその配合剤スルファメトキサゾール・トリメトプリムサラゾスルファピリジン等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗真菌剤グリセオフルビン | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗真菌剤アゾール系抗真菌剤イトラコナゾールフルコナゾールホスフルコナゾールボリコナゾールミコナゾール硝酸塩(膣坐剤・クリーム剤)等 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗HIV薬ネビラピン | 本剤の作用を変化させることがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP3Aに影響する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗HIV薬サキナビルサキナビルメシル酸塩デラビルジンメシル酸塩ホスアンプレナビルカルシウム水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗HIV薬アタザナビル硫酸塩 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗HIV薬リトナビルロピナビル・リトナビル配合剤 | 本剤の作用を変化させることがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗原虫剤キニーネ塩酸塩水和物 | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が肝の血液凝固因子合成を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗原虫剤メトロニダゾール | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の医薬品ボセンタン水和物 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9、CYP3A4を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の医薬品納豆菌含有製剤 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 納豆が本剤の抗凝固作用を減弱するとの報告がある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の医薬品インターフェロン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝代謝を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の医薬品ジスルフィラム | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝代謝を阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の医薬品イプリフラボン | 本剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 機序不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
飲食物アルコール | 本剤の作用を減弱又は増強することがあるので、本剤服用中の飲酒には注意すること。 | アルコールの慢性的摂取により、本剤の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の作用を減弱する。アルコールによる肝機能の低下が本剤の作用を増強する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
飲食物セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 相手薬剤が本剤の肝薬物代謝酵素CYP2C9、CYP3A4を誘導する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
飲食物ビタミンK含有食品納豆クロレラ食品青汁 | 本剤の作用を減弱するので、左記食品を避けるよう、患者に十分説明すること。 | 左記食品に含まれるビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
飲食物ビタミンK含有食品上記以外のビタミンK含有食品 | 一時的に大量摂取すると本剤の作用を減弱することがあるので、患者に十分説明すること。 | 左記食品に含まれるビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗する。 |
(頻度不明)
出血
脳出血等の臓器内出血、粘膜出血、皮下出血等を生じることがある。このような場合には、本剤の減量又は休薬、あるいはビタミンK製剤投与、プロトロンビン複合体の静注又は新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置を行うこと。また、同時に血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)を行うことが望ましい。
皮膚壊死
本剤投与開始による早期にプロテインC活性の急速な低下が原因で、一過性の過凝固状態となることがある。その結果、微小血栓を生じ皮膚壊死に至る可能性がある。投与前にプロテインC活性を確認することが望ましい。
カルシフィラキシス
周囲に有痛性紫斑を伴う有痛性皮膚潰瘍、皮下脂肪組織又は真皮の小〜中動脈の石灰化を特徴とするカルシフィラキシスがあらわれ、敗血症に至ることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤を減量又は休薬するなど、適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
過敏症注) | 発疹、 |
肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等 |
消化器 | 悪心・嘔吐、下痢 |
皮膚 | 脱毛 |
その他 | 抗甲状腺作用 |
このような場合には投与を中止すること。
ワーファリン錠0.5mg 9.6円/錠
ワーファリン錠1mg 9.6円/錠
ワーファリン錠5mg 9.9円/錠
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。
エビデンスの確かさ・信頼性
投稿日: 2015/01/07 参考率: 98%(482人/493人)
精神・神経科/60代/処方経験あり