PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告がある。
皮膚癌又はその既往歴のある患者[皮膚癌が増悪又は再発するおそれがある。]
ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患のある患者[光毒性反応が増強される。]
尋常性白斑
白斑部位にのみ適量を塗布し、1〜2時間後に日光浴あるいは人工紫外線の照射を行う。
通常、同一白斑部位においては、週1〜3回程度の治療施行が望ましい。限局性の白斑には外用療法が望ましい。
紫外線照射後そのまま放置しておくと過度の皮膚炎症状を起こすおそれがあるので、エタノール綿又は石鹸等で洗い流すか、入浴してよく洗い流すこと。また、必要に応じて、直接日光に当たらないよう注意させること。
PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があるので、治療前には患者によく説明し、PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意すること。また、紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しないこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者
光毒性反応が増強されるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)において、経口投与で胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、経口投与で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
治療方法に留意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
指先等患部以外の部位に付着した場合は、エタノール綿又は石鹸等で洗い流すこと。
15.1 臨床使用に基づく情報
乾癬のある患者に使用した場合、皮膚癌が発現し易くなるおそれがある。
火気を避けて保管すること。
本剤は、代謝酵素肝チトクロームP450(CYP)2A6の阻害作用を有することから、本酵素で代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。[16.4参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:ピリドンカルボン酸系薬剤、テトラサイクリン系薬剤、サルファ剤、タール製剤、チアジド系薬剤、ポルフィリン系薬剤、フェノチアジン系薬剤等 | 光線過敏症が発現するおそれがある。 | 本剤は光感受性を高める作用があるので、左記薬剤との併用又は食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
フロクマリンを含有する食物:セロリ、ライム、ニンジン、パセリ、イチジク、アメリカボウフウ、カラシ等 | 光線過敏症が発現するおそれがある。 | 本剤は光感受性を高める作用があるので、左記薬剤との併用又は食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
CYP2A6によって代謝される薬剤:レトロゾール、塩酸ファドロゾール水和物、ピロカルピン塩酸塩等 | 左記薬剤の作用を増強させるおそれがある。 | 本剤は、CYP2A6を阻害することにより、左記薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5〜15%未満 | 5%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | 水疱注)、皮膚炎 | そう痒、紅斑、熱感、痂皮 | 腫脹注) |
発現頻度は国内一般臨床試験(再評価資料)及び0.3%剤形追加時の国内一般臨床試験を合わせて算出した。
注)紫外線の過剰照射によりあらわれることがある。このような場合には治療を中止すること。なお、治癒後に治療を再開する場合には、照射量を減ずること。
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