リンデロン

皮膚外用合成副腎皮質ホルモン剤

4.07955(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 ベタメタゾン吉草酸エステル
製造/販売 シオノギファーマ / 塩野義製薬
剤形/規格
  • リンデロン−V軟膏...
  • リンデロン−Vクリ...

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禁忌

  • 2.1

     細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]

  • 2.2

     本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 2.3

     鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。]

  • 2.4

     潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]

効能・効果

  • 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルバラ色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、慢性円板状エリテマトーデス、薬疹・中毒疹、円形脱毛症(悪性を含む)、熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)、凍瘡、天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)、痔核、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創

用法・容量

  • 通常、1日1〜数回、適量を患部に塗布する。
    なお、症状により適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1

     大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ホルモン剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがある。[9.5、9.7、9.8、11.1.1参照]

  • 8.2

     本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は、使用を中止すること。

  • 8.3

     症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。

慎重投与

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。[8.1参照]

  • 9.7 小児等

    • 長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すとの報告がある。
      また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること。[8.1参照]

  • 9.8 高齢者

    • 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること。一般に副作用があらわれやすい。[8.1参照]

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • 患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。

      • 14.1.1 使用時

        • 化粧下、ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。

      • 14.1.2 使用部位

        • 眼科用として使用しないこと。

取扱上の注意

  • <軟膏>

    • 20.1

       高温条件下で軟膏基剤中の低融点物質(液体)が滲出すること(Bleeding現象)がある。

  • <クリーム>

    • 20.2

       低温あるいは高温条件下で外観が変化(粒状あるいは分離)することがある。

  • <製剤共通>

    • 20.3

       遮光して保存すること。

相互作用

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(頻度不明)

    • 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがある。
      大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある。[8.1参照]

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜5%未満注1 頻度不明
過敏症 皮膚の刺激感、接触性皮膚炎、発疹
中心性漿液性網脈絡膜症
皮膚の感染症注2 細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎・せつ等)、真菌症(カンジダ症、白癬等)、ウイルス感染症
その他の皮膚症状注3 魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、多毛、色素脱失 ステロイドざ瘡(尋常性ざ瘡に似るが、白色の面皰が多発する傾向)、ステロイド酒さ・口囲皮膚炎(口囲、顔面全体に紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)
下垂体・副腎皮質系 下垂体・副腎皮質系機能の抑制注4
  • 注1)再評価結果を含む

  • 注2)このような症状があらわれた場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止すること。密封法(ODT)の場合に起こりやすい。

  • 注3)長期連用により、このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ホルモンを含有しない薬剤に切り替えること。

  • 注4)大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により発現した事象。投与中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、投与を中止する際は患者の状態を観察しながら徐々に減量すること。

薬価

リンデロン−V軟膏0.12% 16.9円/g
リンデロン−Vクリーム0.12% 16.9円/g

評価サマリー

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効果の強さ

投稿日: 2024/12/20 参考率: 100%(13人/13人)

内科/60代/処方経験あり

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