ヨード過敏症の患者[8.1、9.1.1参照]
腎障害のある患者[9.2参照]
心障害のある患者[13.参照]
創傷・潰瘍の殺菌・消毒
消毒性包帯材料として用いる。
ショック等の反応を予測するため、使用に際してヨウ素製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無については十分な問診を行うこと。[2.1、9.1.1参照]
ヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行うこと。[11.1.1参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
[2.1、8.1参照]
9.1.2 甲状腺機能に異常のある患者
ヨードホルムの使用により血中ヨウ素値の調節ができず、甲状腺ホルモン関連物質に影響を与える可能性がある。[11.1.1参照]
9.2 腎機能障害患者
使用しないこと。本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では血中総ヨウ素濃度が著しく上昇することがある。[2.2参照]
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある。
ヨードホルム1回4g局所に塗布した例で、ヨード中毒及び心筋の変性による心臓衰弱のため死亡したとの報告がある。[2.3、11.1.1参照]
14.1 薬剤使用時の注意
目に接触しないように注意すること。接触した場合は、水でよく洗い流すこと。
長期間又は広範囲に使用しないこと。
ヨードホルムの結晶が析出している場合は、使用しないこと。
石けん類は、本品の殺菌作用を弱めるので、石けん成分を洗い落としてから使用すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
本剤はヨウ素含有製剤であるので多量使用及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意すること。
使用後は必ず密栓の上、チャック付アルミ袋に戻し、封をして保管すること。
開封後、ヨードホルムの揮散によって、白くなることがあるが他のヨウ素製剤等加えないこと。
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ヨード中毒(頻度不明)
以下のような症状を起こすことがあるので、異常が認められた場合には使用を中止し、十分洗浄して適切な処置を行うこと
。[8.2、9.1.2、13.参照]
・精神神経系
興奮、せん妄、不穏、見当識障害、記憶障害、抑うつ、昏睡、失神、傾眠、不眠(睡眠障害)等
・消化器
食欲不振等
・その他
頭痛、全身倦怠感、頻脈等
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
0.1%未満 | |
過敏症 | そう痒感、ヨード疹、蕁麻疹様発疹、紅斑、丘疹、水疱等 |
皮膚 | 灼熱感等 |
ハクゾウヨードホルムガーゼ
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