次の患者には投与しないこと
メトヘモグロビン血症[症状が悪化するおそれがある。]
本剤又は安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと。
血管収縮剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
高血圧、動脈硬化のある患者[急激に血圧が上昇し、脳出血が起こるおそれがある。]
心不全のある患者[血管収縮、心臓刺激の結果、症状が悪化するおそれがある。]
甲状腺機能亢進のある患者[血管収縮剤に対して反応しやすく、心悸亢進、胸痛等が起こるおそれがある。]
糖尿病の患者[血糖値が上昇するおそれがある。]
血管痙攣のある患者、耳、指趾又は陰茎の麻酔[阻血状態をきたし、局所壊死が起こるおそれがある。]
伝達麻酔
プロカイン塩酸塩として、通常、成人10〜400mgを使用する。ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。必要に応じアドレナリン(通常濃度1:10万〜20万)を添加して使用する。
まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、局所麻酔剤の使用に際しては、常時、直ちに救急処置のとれる準備が望ましい。
本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、下記の点に留意すること。
患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
できるだけ薄い濃度のものを用いること。
できるだけ必要最少量にとどめること。
必要に応じて血管収縮剤の併用を考えること。
血管の多い部位(頭部、顔面、扁桃等)に注射する場合には、吸収が早いので、できるだけ少ない量で使用すること。
注射針が血管に入っていないことを確かめること。
注射の速度はできるだけ遅くすること。
血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加して投与する場合
ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤投与中の患者[血管収縮剤に対する心筋の感受性が高まり、不整脈が起こるおそれがある。]
三環系抗うつ剤またはモノアミン酸化酵素阻害剤投与中の患者[カテコールアミンの交感神経内への取り込みを阻害するので、血管収縮剤の作用が増強され、不整脈、高血圧等が起こるおそれがある。]
アンプルカット時
本品は一点カットアンプルを使用しているので、アンプルカット時にはヤスリを用いず、アンプル頭部のマークが真上にくるように持ち、反対側へ折ること。なお、カット時に異物混入を避けるため、カット部分をエタノール綿等で清拭し、カットすることが望ましい。
安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、塩プロ1%注「小林」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
下記の重大な副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック
(初期症状:血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、呼吸抑制等)
振戦、痙攣等の中毒症状
[処置方法:ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等]
副作用が認められた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 中枢神経系注) | 眠気、不安、興奮、霧視、めまい、悪心・嘔吐等 |
| 血液 | メトヘモグロビン血症 |
| 過敏症 | 蕁麻疹、浮腫等 |
注)ショックあるいは中毒への移行に注意すること。
塩プロ1%注「小林」 94円/管
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