ワクチン・トキソイド混合製剤
| 一般名 |
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
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|---|---|
| 製造/販売 | 北里第一三共ワクチン / 北里薬品産業 |
| 剤形/規格 |
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被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
明らかな発熱を呈している者
重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
本剤は、百日せき、ジフテリア及び破傷風の予防に使用する。
初回免疫
通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも3〜8週間の間隔で皮下に注射する。
追加免疫
通常、初回免疫後6箇月以上の間隔をおいて、(標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月までの間に)0.5mLを1回皮下に注射する。
本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。
被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、けいれん等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
過去にけいれんの既往のある者
過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
接種用器具
【沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン「北里第一三共」シリンジの使用方法】に従い接種準備を行うこと。
注射針は、ガンマ線等により滅菌されたディスポーザブル品を用いる。
注射針及びシリンジは、被接種者ごとに取り換えなければならない(開封後の使用は1回限りとし、シリンジの再滅菌・再使用はしないこと)。
接種時
本剤の使用に際しては、雑菌が迷入しないよう注意する。また、本剤を他の容器に移し使用してはならない。
注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
接種部位
接種部位は、通常、上腕伸側とし、アルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種することは避けること。
接種前
誤って凍結させたものは、品質が変化しているおそれがあるので、使用してはならない。
ブリスターから取り出す際、押子を持って無理に引き出さないこと。
シリンジなどに破損等の異常が認められるときには使用しないこと。
使用前には、必ず、異常な混濁、着色、異物の混入その他の異常がないかを確認すること。
接種時
冷蔵庫から取り出し室温になってから、必ず振り混ぜ均等にして使用する。
特に本剤は沈降しやすいので、よく振り混ぜ速やかに使用すること。
シリンジのトップキャップをはずした後に、シリンジ先端部に触れないこと。
一度トップキャップをはずしたものは、速やかに使用すること。
注射針を接続する際は誤刺に注意し、しっかりと固定すること。
ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
血小板減少性紫斑病(0.1%未満)
血小板減少性紫斑病があらわれることがある。通常、接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等があらわれる。本症が疑われる場合には、血液検査等の観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
脳症(頻度不明)
脳症があらわれることがある。接種後、発熱、四肢麻痺、けいれん、意識障害等の症状があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
けいれん(頻度不明)
けいれんがあらわれることがある。通常、接種直後から数日ごろまでにけいれん症状があらわれる。本症が疑われる場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
過敏症(頻度不明)
接種直後から数日中に発疹、蕁麻疹、紅斑(多形紅斑を含む)、そう痒等があらわれることがある。
全身症状(頻度不明)
発熱、不機嫌、下痢、嘔吐等を認めることがあるが、いずれも一過性で2〜3日中に消失する。
局所症状(頻度不明)
発赤、腫脹、水疱、疼痛、硬結、熱感等を認めることがあるが、いずれも一過性で2〜3日中に消失する。ときに接種後数日を経過してから発赤、腫脹を認めることもある。
また、本剤はアルミニウムを含む沈降ワクチンであるので、小さい硬結が1箇月くらい残存することがある。
なお、2回以上の被接種者には、ときに著しい局所反応を呈することがあるが、通常、数日中に消失する。
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン「北里第一三共」シリンジ
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