エディロール

骨粗鬆症治療剤(活性型ビタミンD3製剤)

3.99242(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 エルデカルシトール
製造/販売 中外製薬
剤形/規格
  • エディロールカプセ...
  • エディロールカプセ...

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禁忌

  • 妊婦、妊娠している可能性のある婦人又は授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能・効果

  • 骨粗鬆症

用法・容量

  • 通常、成人にはエルデカルシトールとして1日1回0.75μgを経口投与する。ただし、症状により適宜1日1回0.5μgに減量する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 動物実験において催奇形性作用が報告されているので、妊娠する可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、問診及び妊娠検査により妊娠していないことを確認すること。患者に対して本剤が胎児に悪影響を及ぼす可能性があることを十分に説明し、本剤投与期間中は適切な避妊を行わせること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

  • 本剤投与中は血清カルシウム値を定期的(3〜6カ月に1回程度)に測定し、異常が認められた場合には直ちに休薬し、適切な処置を行うこと。腎機能障害、悪性腫瘍、原発性副甲状腺機能亢進症等の高カルシウム血症のおそれのある患者では、投与初期に頻回に血清カルシウム値を測定するなど、特に注意すること。(「重大な副作用」の項参照)

  • 尿路結石のある患者及びその既往歴のある患者等においては、尿中カルシウム値を定期的に測定し、高カルシウム尿症が認められた場合は休薬あるいは減量するなど、適切な処置を行うこと。(「重大な副作用」の項参照)

  • 高カルシウム血症に関連する症状(倦怠感、いらいら感、嘔気、口渇感、食欲減退、意識レベルの低下等)の発現が認められた場合は、血清カルシウム値を測定するなどして慎重に経過観察を行うこと。(「重大な副作用」の項参照)

慎重投与

  • 高カルシウム血症のおそれのある患者[血清カルシウム値を更に上昇させるおそれがある。]

    • 腎機能障害のある患者

    • 悪性腫瘍のある患者

    • 原発性副甲状腺機能亢進症の患者 等

  • 重度の肝機能障害のある患者[安全性は確立していない。]

  • 尿路結石のある患者及びその既往歴のある患者[高カルシウム尿症により病態が悪化するおそれがある。]

適用上の注意

  • 薬剤交付時

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

    • 瓶入り包装品を分包する場合、服用時以外薬袋から薬を出さないよう、及び直接光の当たる場所に薬を置かないよう指導すること。

その他の注意

  • 男性患者に対する使用経験は少ない(【臨床成績】の項参照)。

  • ラット(SD)に2年間経口投与したがん原性試験において、副腎の褐色細胞腫、腎臓の尿細管腫瘍及び甲状腺のC細胞腫瘍の増加が、臨床推奨用量での暴露量の各々0.7、2.8及び7.0倍相当で認められている。これらの所見は血中カルシウム濃度の高値が長期間持続したことによると考えられた。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジギタリス製剤ジゴキシン 等 高カルシウム血症に伴う不整脈があらわれるおそれがある。 高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カルシウム製剤乳酸カルシウム炭酸カルシウム 等 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ビタミンD及びその誘導体アルファカルシドールカルシトリオール 等 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 相加作用
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
PTH製剤テリパラチド 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 相加作用
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
マグネシウムを含有する製剤酸化マグネシウム炭酸マグネシウム 等 高マグネシウム血症があらわれるおそれがある。 他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 国内臨床試験における安全性評価対象症例802例中309例(38.5%)で456件の副作用が認められた。主な副作用は、尿中カルシウム増加163件(20.3%)、血中カルシウム増加120件(15.0%

    注2)

    )、血中尿酸増加(高尿酸血症を含む)15件(1.9%)及び高カルシウム血症12件(1.5%

    注3)

    )等であった。(承認時)

    • 注2)補正血清カルシウム値が10.4mg/dLを超え11.0mg/dL以下の場合を集計

    • 注3)補正血清カルシウム値が11.0mg/dLを超える場合を高カルシウム血症として集計

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 高カルシウム血症(1.5%注3)

    血清カルシウム上昇作用による高カルシウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに休薬し、適切な処置を行うこと。また、高カルシウム血症に基づくと考えられる症状(倦怠感、いらいら感、嘔気、口渇感、食欲減退、意識レベルの低下等)の発現に注意すること。

  • 急性腎不全(頻度不明)

    血清カルシウム上昇を伴った急性腎不全があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 尿路結石(0.9%)

    尿路結石があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 注3)補正血清カルシウム値が11.0mg/dLを超える場合を高カルシウム血症として集計

その他の副作用

  • 次のような副作用が認められた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

頻度不明 2%以上 2%未満
消化器 嘔気、下痢、腹痛 便秘、胃不快感、口渇、胃炎
精神神経系 浮動性めまい、味覚異常
肝臓 γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇
腎臓 クレアチニン上昇、BUN上昇、尿中血陽性、尿中蛋白陽性
代謝 尿中カルシウム増加(20.3%)、血中カルシウム増加(15.0%注2) 血中尿酸増加、Al-P上昇
血液 ヘモグロビン減少、白血球数減少、貧血、ヘマトクリット減少、赤血球数減少
皮膚 発疹、そう痒症
その他 浮腫 耳鳴
  • 注2)補正血清カルシウム値が10.4mg/dLを超え11.0mg/dL以下の場合を集計

薬価

エディロールカプセル0.5μg 65.2円/カプセル
エディロールカプセル0.75μg 92.7円/カプセル

評価サマリー

もっとも参考になった評価コメント

副作用の重篤度

投稿日: 2020/08/25 参考率: 98%(79人/81人)

整形外科/60代/処方経験あり

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