抗悪性腫瘍剤(チロシンキナーゼインヒビター)
| 一般名 |
ニロチニブ塩酸塩水和物
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|---|---|
| 製造/販売 | ノバルティスファーマ |
| 剤形/規格 |
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本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
本剤投与後にQT間隔延長が認められており、心タンポナーデによる死亡も報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病
通常、成人にはニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には、1回投与量は300mgとする。なお、患者の状態により適宜減量する。
本剤の投与中は、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うこと。本剤投与によって、血小板減少、好中球減少、貧血があらわれることがあるので、血液検査を投与開始前と投与後の2ヵ月間は2週毎、その後は1ヵ月毎に行い、また必要に応じて追加すること。これらの血球減少はイマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病患者において頻度が高く、また慢性期に比べ移行期の慢性骨髄性白血病患者での頻度が高い。血小板減少、好中球減少、貧血があらわれた場合には休薬、減量又は中止し、必要に応じてG-CSF製剤の投与、輸血を考慮すること。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>の項参照)
QT間隔延長があらわれることがあるので、本剤投与開始前には、心電図検査を行うこと。また、本剤投与中は適宜心電図検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、必要に応じて休薬、減量又は中止し、適切な処置を行うこと。なお、電解質異常のある患者(低カリウム血症又は低マグネシウム血症等)に本剤を投与する場合には、投与開始前に必ず電解質の補正を行い、定期的に血液検査を実施すること。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>、「3.相互作用」、「4.副作用」の項参照)
外国において、本剤投与後の突然死が、心疾患又はその既往歴、心リスク因子のある患者で報告されている。QT間隔延長が寄与因子の可能性がある。
体液貯留(胸水、肺水腫、心嚢液貯留、心タンポナーデ、うっ血性心不全)があらわれることがあるので、体重を定期的に測定するなど観察を十分に行い、本剤投与中に急激な体重の増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血中のビリルビン、肝トランスアミナーゼ、リパーゼ増加があらわれることがあるので、肝機能や膵酵素に関する血液検査を定期的に行い、異常が認められた場合には休薬、減量又は中止すること。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>の項参照)
B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)において、Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤の投与によりB型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行うこと。本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。
高血糖があらわれることがあるため、本剤投与中は、定期的に血糖値の測定を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
イマチニブに忍容性のない患者へ本剤を投与する場合には、イマチニブの投与中止の原因となった副作用と同様の副作用が発現するおそれがあるので、前治療の副作用の内容を確認し、患者の状態を十分に観察すること。(「1.慎重投与」の項参照)
めまい、霧視・視力低下等の視力障害等があらわれることがあるので、このような場合には、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
心疾患又はその既往歴のある患者〔心疾患が悪化するおそれがある。〕
QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者〔QT間隔延長が起こるおそれがある。〕(「2.重要な基本的注意」の項参照)
肝機能障害のある患者〔肝機能障害が悪化するおそれがある。また、肝機能障害により本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。〕(【薬物動態】の項参照)
膵炎又はその既往歴のある患者〔膵炎が悪化又は再発するおそれがある。〕
イマチニブに忍容性のない患者〔同様の副作用が起こるおそれがある。〕(「2.重要な基本的注意」の項参照)
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
徴候、症状
好中球減少症、嘔吐、眠気。
処置
患者を観察し、適切な処置を行うこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
RasH2トランスジェニックマウスを用いた26週間がん原性試験において、AUC比較で臨床曝露量の約30倍に相当する300mg/kg/日の用量で経口投与したところ、皮膚乳頭腫、皮膚癌が認められたとの報告がある。
高温・高湿を避けて保存すること。
本剤は主に代謝酵素CYP3A4及び一部CYP2C8で代謝され、またP糖蛋白(Pgp)の基質であることから、本剤の吸収と消失はCYP3A4又はPgpに影響を及ぼす薬剤により影響を受けると考えられる。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4を阻害する薬剤等アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール等)リトナビルクラリスロマイシングレープフルーツジュース等 | 本剤の血中濃度が上昇することがあるため、CYP3A4阻害作用がない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用する場合は、観察を十分に行いQT間隔延長等に注意すること。また、本剤とアゾール系抗真菌剤(ケトコナゾール:国内未発売の経口剤)との併用により、本剤のCmax及びAUCはそれぞれ1.8倍及び3倍に上昇したとの報告がある。 | これらの薬剤等はCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4を誘導する薬剤等フェニトインリファンピシンカルバマゼピンフェノバルビタールデキサメタゾンセイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 | 本剤の血中濃度が低下することがあるため、CYP3A4誘導作用が弱い薬剤への代替を考慮すること。本剤とリファンピシンの併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ1/3及び1/5に低下したとの報告がある。 | これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4により代謝される薬剤ミダゾラム等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とミダゾラムの併用により、ミダゾラムのCmax及びAUCはそれぞれ2.0倍及び2.6倍に上昇したとの報告がある。 | 本剤がこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4、P糖蛋白の基質及び阻害する薬剤イマチニブ等 | 本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とイマチニブの併用により、イマチニブのAUCは18〜39%、本剤のAUCは18〜40%上昇したとの報告がある。 | これらの薬剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害して本剤の血中濃度を上昇させる可能性、及び本剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害してこれらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗不整脈剤アミオダロンジソピラミドプロカインアミドキニジンソタロール等QT間隔延長を起こすおそれのある他の薬剤クラリスロマイシンハロペリドールモキシフロキサシンベプリジルピモジド等 | QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。 | 共にQT間隔延長の副作用を有するため。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 胃内のpHを上昇させる薬剤プロトンポンプ阻害剤等 | 本剤の吸収が低下することがある。本剤とエソメプラゾールの併用により、本剤のCmax及びAUCはそれぞれ27%及び34%減少したとの報告がある。なお、ファモチジン、制酸剤については、本剤と服用時間をずらすことで、本剤のCmax及びAUCに影響はなかったとの報告がある(ファモチジン:本剤投与10時間前及び2時間後に投与、制酸剤:本剤投与2時間前又は2時間後に投与)。 | 本剤の溶解度はpHの上昇により低下するため。 |
初発の慢性期の慢性骨髄性白血病
国際共同第III相試験における副作用は、本剤(300mg1日2回又は400mg1日2回注1)投与556例(日本人51例を含む)中526例(94.6%)にみられた。主な副作用は発疹202例(36.3%)、頭痛108例(19.4%)、血小板減少症103例(18.5%)、悪心97例(17.4%)、高ビリルビン血症93例(16.7%)、そう痒症92例(16.5%)、低リン酸血症76例(13.7%)、好中球減少症72例(12.9%)、脱毛症67例(12.1%)等であった。検査値異常の主な副作用は、ALT(GPT)増加148例(26.6%)、AST(GOT)増加76例(13.7%)、血中ビリルビン増加67例(12.1%)、リパーゼ増加58例(10.4%)等であった。(注1:本剤の承認された1日用量は、【用法及び用量】の項参照)(60ヵ月時点(2013年9月)の集計)
イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病
国内第II相試験における副作用は、慢性期、移行期、急性期注2の慢性骨髄性白血病患者及びフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病注2患者34例中34例(100.0%)にみられた。主な副作用は発疹17例(50.0%)、好中球減少症12例(35.3%)、頭痛、悪心各11例(32.4%)、血小板減少症、嘔吐、高ビリルビン血症各10例(29.4%)、白血球減少症、高血糖各9例(26.5%)、貧血、発熱各8例(23.5%)等であった。検査値異常の主な副作用は、血中ビリルビン増加10例(29.4%)、リパーゼ増加8例(23.5%)、ALT(GPT)増加、γ-GTP増加各6例(17.6%)等であった。(注2:本剤の承認された効能又は効果は、【効能又は効果】の項参照)(効能又は効果の一変承認時までの集計)
骨髄抑制
汎血球減少(0.5%)、好中球減少(14.7%)、白血球減少(9.3%)、血小板減少(21.4%)、貧血(11.9%)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
QT間隔延長(2.5%)
QT間隔延長があらわれることがあるので、心電図検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>、「1.慎重投与」、「2.重要な基本的注意」、「3.相互作用」の項参照)
心筋梗塞(1.2%)、狭心症(1.4%)、心不全(0.3%)
心筋梗塞、狭心症、心不全があらわれることがあるので、症状や徴候がみられた場合には速やかに検査を行い、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「1.慎重投与」の項参照)
末梢動脈閉塞性疾患(1.0%)
閉塞性動脈硬化症、末梢性虚血、四肢動脈血栓症等の末梢動脈閉塞性疾患があらわれることがあり、壊死に至った例が報告されている。観察を十分に行い、間欠性跛行、疼痛、冷感、しびれ等が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
脳梗塞(頻度不明注3)、一過性脳虚血発作(0.3%)
脳梗塞、一過性脳虚血発作があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
高血糖(7.5%)
高血糖があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
心膜炎(0.2%)
心膜炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
出血(頭蓋内出血(頻度不明注3)、消化管出血(0.2%)、後腹膜出血(頻度不明注3))
頭蓋内出血、消化管出血、後腹膜出血があらわれることがあり、また出血性ショックに至ることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
感染症
肺炎(0.5%)、敗血症(0.2%)等の感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
肝炎(0.2%)、肝機能障害(5.1%)、黄疸(0.7%)
肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>、「1.慎重投与」の項参照)
膵炎(2.2%)
膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(<用法及び用量に関連する使用上の注意>、「1.慎重投与」の項参照)
体液貯留(胸水(0.5%)、肺水腫(頻度不明注3)、心嚢液貯留(0.3%)、うっ血性心不全(頻度不明注3)、心タンポナーデ(0.2%))
胸水、肺水腫、心嚢液貯留、うっ血性心不全、心タンポナーデがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
間質性肺疾患(0.2%)
間質性肺疾患があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
脳浮腫(頻度不明注3)
脳浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
消化管穿孔(頻度不明注3)
消化管穿孔があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
腫瘍崩壊症候群(頻度不明注3)
腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
(注3:初発の慢性期の慢性骨髄性白血病を対象とした国際共同第III相試験(60ヵ月時点)及びイマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病を対象とした国内第II相試験で認められなかった副作用は頻度不明とした。)
| 頻度不明 注3 | 1%以上 | 0.5%〜1%未満 | 0.5%未満 | |
| 皮膚 | 手足症候群、点状出血、皮膚潰瘍 | 発疹(41.7%)、そう痒症(16.8%)、脱毛症(11.5%)、皮膚乾燥(10.3%)、紅斑、皮膚炎、湿疹、皮膚疼痛、皮膚色素過剰、多汗症、寝汗、皮膚剥脱、ざ瘡 | 蕁麻疹、挫傷、皮膚乳頭腫、過角化 | 斑状出血、光線過敏、水疱、結節性紅斑、皮膚嚢腫、皮膚萎縮、脂腺過形成、皮膚肥厚、皮膚変色、顔面腫脹、剥脱性発疹、多形紅斑 |
| 精神障害 | − | 不眠症、うつ病 | 不安 | 不快気分、錯乱状態、失見当識 |
| 神経系障害 | 注意力障害、視神経炎 | 頭痛(20.2%)、浮動性めまい、感覚鈍麻、味覚異常、末梢性ニューロパチー | 片頭痛、嗜眠、錯感覚、意識消失、失神 | 健忘、振戦、知覚過敏、異常感覚、下肢静止不能症候群 |
| 眼 | 複視、眼部腫脹、視神経乳頭浮腫、羞明 | 眼乾燥、結膜炎、眼瞼浮腫、眼そう痒症、眼充血 | 光視症、結膜出血、眼痛、視力低下、眼窩周囲浮腫 | 眼瞼炎、眼刺激、網脈絡膜症、強膜充血、結膜充血、オキュラーサーフェス疾患、霧視、視力障害、眼出血 |
| 耳・迷路障害 | 耳鳴 | 回転性めまい | − | 聴覚障害、耳痛 |
| 筋・骨格系 | 関節腫脹 |
筋骨格痛(17.5%)、関節痛(9.2%)、筋痙縮(9.0%)、背部痛 | 筋骨格硬直、筋力低下 | 関節炎、側腹部痛 |
| 消化器 | 吐血、亜イレウス | 悪心(18.3%)、上腹部痛(9.3%)、嘔吐(8.6%)、便秘(8.5%)、下痢(8.0%)、腹痛(5.6%)、消化不良、腹部膨満、鼓腸、腹部不快感、胃腸炎 | 口内炎、口内乾燥、痔核、胃食道逆流 | 食道痛、胃潰瘍、裂孔ヘルニア、メレナ、歯肉炎、歯の知覚過敏、口腔内潰瘍形成、潰瘍性食道炎 |
| 肝臓 | 胆汁うっ滞 | ビリルビン増加(28.0%)、ALT(GPT)増加(26.1%)、AST(GOT)増加(13.6%)、ALP増加、γ-GTP増加 | − | 肝腫大 |
| 呼吸器 | 胸膜痛、咽喉刺激感、喘鳴 | 呼吸困難、咳嗽 | 鼻出血 | 咽喉痛、発声障害、胸膜炎、肺高血圧症、口腔咽頭痛 |
| 心臓障害 | 心粗動、心雑音 | 動悸、期外収縮 | 心房細動、頻脈、冠動脈疾患、徐脈 | 駆出率減少、心拡大、チアノーゼ、房室ブロック、不整脈 |
| 血液 | − | リンパ球減少症 | 発熱性好中球減少症、好酸球増加症 | 血小板血症、白血球増加症 |
| 血管障害 | 高血圧クリーゼ | 高血圧、潮紅 | − | 血腫、低血圧、血栓症 |
| 腎臓 | 尿意切迫、尿失禁、腎不全 | 血中クレアチニン増加 | BUN増加 | 頻尿、排尿困難、着色尿、血尿 |
| 生殖器 | − | − | 女性化乳房、勃起不全 | 月経過多、乳頭腫脹、乳房硬結、乳房痛 |
| 感染症 | 尿路感染 | 毛包炎、鼻咽頭炎、ヘルペスウイルス感染 | 気道感染、気管支炎、カンジダ症 | せつ、皮下組織膿瘍、肛門膿瘍、足部白癬 |
| 内分泌障害 | 甲状腺炎 | − | − | 甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、続発性副甲状腺機能亢進症 |
| 代謝障害 | 脱水、食欲亢進 | 高コレステロール血症(5.4%)、糖尿病、食欲不振、高尿酸血症、脂質異常症、高トリグリセリド血症 | − | 痛風、低血糖 |
| 全身障害 | インフルエンザ様疾患 | 疲労(11.0%)、無力症(6.9%)、末梢性浮腫(6.1%)、発熱、顔面浮腫、けん怠感、悪寒、胸部不快感、胸痛、疼痛 | − | 過敏症、熱感、重力性浮腫、限局性浮腫、口腔乳頭腫、冷感 |
| 臨床検査 | 高リン酸血症 | 低リン酸血症(16.1%)、リパーゼ増加(11.2%)、血中アミラーゼ増加(6.4%)、低カリウム血症、低カルシウム血症、体重増加、体重減少、高カリウム血症 | 低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、血中インスリン増加、血中非抱合ビリルビン増加、CK(CPK)増加、超低比重リポ蛋白(VLDL)増加 | 血中副甲状腺ホルモン増加、高カルシウム血症、トロポニン増加、LDH増加 |
(注3:初発の慢性期の慢性骨髄性白血病を対象とした国際共同第III相試験(60ヵ月時点)及びイマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病を対象とした国内第II相試験で認められなかった副作用は頻度不明とした。)
タシグナカプセル150mg 3617円/カプセル
タシグナカプセル200mg 4738.8円/カプセル
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