マグネビスト

線状型MRI用造影剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ガドペンテト酸メグルミン
製造/販売 バイエル薬品
剤形/規格
  • マグネビスト静注
  • マグネビスト静注
  • マグネビスト静注
  • マグネビスト静注

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警告

  • ショック,

    アナフィラキシー

    等の重篤な副作用が発現することがある.特に気管支喘息の患者ではそれ以外の患者よりも高い頻度で重篤な副作用が発現するおそれがある.

  • 本剤の投与にあたっては,必ず救急処置の準備を行うこと.

  • 本剤を髄腔内に投与すると重篤な副作用を発現するおそれがあるので,髄腔内には投与しないこと.

  • 重篤な腎障害のある患者では,ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されているので,腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者では,十分留意すること.[「重要な基本的注意」の項参照]

禁忌

  • 本剤の成分又はガドリニウム造影剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 重篤な腎障害のある患者[腎性全身性線維症を起こすことがある.また,本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり,腎機能低下患者では排泄遅延から

    急性腎障害

    等,症状が悪化するおそれがある.「重要な基本的注意」の項参照]

効能・効果

  • 磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影

    • 脳・脊髄造影

    • 躯幹部・四肢造影

用法・容量

  • 通常,成人には本剤0.2mL/kgを静脈内注射する.
    腎臓を対象とする場合は,0.1mL/kgを静脈内注射する.
    腹部から下肢までを連続して血管撮影する場合は,0.4mL/kgを静脈内注射する.

  • 効能・効果 脳・脊髄造影 躯幹部・四肢造影
    対象 脳・脊髄 腎臓 腹部から下肢までの連続した血管撮影 左記以外
    投与量 0.2mL/kg 0.1mL/kg 0.4mL/kg 0.2mL/kg

注意事項

重要な基本的注意

  • ショック,アナフィラキシー

    等の重篤な副作用が発現することがある.

  • 本剤の投与にあたっては,

    ショック,アナフィラキシー

    等の発現に備え,

    救急処置の準備

    を行うこと.また,本剤投与開始より1時間〜数日後にも遅発性副作用(発熱,発疹,悪心,血圧低下,呼吸困難等)があらわれることがあるので,投与後も患者の状態を十分に観察すること.患者に対して,上記の症状があらわれた場合には速やかに主治医等に連絡するよう指導するなど適切な対応をとること.

  • 気管支喘息,アレルギー性鼻炎,発疹,蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質の患者ではそれ以外の患者よりも高い頻度で重篤な副作用が発現するおそれがあるので,診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること.

  • 投与にあたっては,気管支喘息等のアレルギー体質等について十分な問診を行うこと.

  • 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者に本剤を投与する場合には,患者の腎機能を十分に評価した上で慎重に投与すること.

  • 長期透析が行われている終末期腎障害,eGFR(estimated glomerular filtration rate:推算糸球体ろ過値)が30mL/min/1.73m

    2

    未満の慢性腎障害,

    急性腎障害

    の患者では,ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されているので,本剤の投与を避けること.

慎重投与

  • アレルギー性鼻炎,発疹,蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者

  • 両親,兄弟に気管支喘息,アレルギー性鼻炎,発疹,蕁麻疹等を起こしやすいアレルギー体質を有する患者

  • 薬物過敏症の既往歴のある患者

  • 既往歴を含めて,痙攣,てんかん及びその素質のある患者[痙攣があらわれることがある.]

  • 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者[排泄が遅延するおそれがある.]

  • 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

  • 幼・小児[「小児等への投与」の項参照]

適用上の注意

  • 投与経路

    髄腔内投与は行わないこと.

  • 投与時

    • 静脈内投与により血管痛,静脈炎があらわれることがある.

    • 誤って血管外に造影剤を漏出させた場合には,発赤,腫脹,水疱,疼痛等があらわれることがあるので,注入時に十分注意すること.

    • 通常,コントラストは本剤投与直後から約45分後まで持続する.追加投与によってコントラストの向上が得られるとは限らないので,コントラストが持続している場合は漫然と追加投与しないこと(脳・脊髄用).

  • 開封後

    1回の検査にのみ使用し,余剰の溶液は廃棄すること.

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • 総症例9,949例中,139例(1.40%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められ,主な副作用は嘔気31件(0.31%),嘔吐13件(0.13%),熱感8件(0.08%),蕁麻疹5件(0.05%)等であった.(用法・用量に関する一変承認時:承認時(シリンジ製剤を含む),使用成績調査[1988年6月〜1994年6月]及び用法・用量に関する一変承認時[2007年5月]の累計)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • ショック,アナフィラキシー (0.1%未満)

    ショック,

    アナフィラキシー

    (血圧低下,呼吸困難,意識消失,咽・喉頭浮腫,顔面浮腫,呼吸停止,心停止等)があらわれることがあるので,投与後も観察を十分に行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと.

  • 痙攣発作(頻度不明)

    痙攣発作等を起こすことがあるので,発現した場合はフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること.

  • 腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis,NSF)(頻度不明)

    重篤な腎障害のある患者において,腎性全身性線維症があらわれることがあるので,投与後も観察を十分に行い,皮膚の

    そう

    痒,腫脹,硬化,関節の硬直,筋力低下等の異常の発生には十分留意すること.

その他の副作用

  • 下記の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,必要に応じ適切な処置を行うこと.

0.1〜0.5%未満 0.1%未満 頻度不明
過敏症 蕁麻疹,発疹,そう痒感,顔面紅潮,潮紅 紅斑
循環器 動悸,血圧低下,血圧上昇 頻脈,顔面蒼白,チアノーゼ
呼吸器 くしゃみ 喘息発作,嗄声,咳嗽,鼻閉,鼻汁,咽頭不快感,喉頭不快感
精神神経系 眩暈,頭痛 しびれ,振戦,めまい
自律神経系 発汗
消化器 嘔気・嘔吐 口渇 腹痛,下痢,口内異常感,唾液増加
肝臓 AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,Al-P上昇,γ-GTP上昇,LDH上昇,ビリルビン上昇
感覚器 結膜充血,流涙,眼痛,聴覚障害,嗅覚錯誤,味覚異常
投与部位 注射部位反応(疼痛,発赤,浮腫等)
その他 熱感,発熱 倦怠感,疲労,脱力,悪寒,冷感,胸内苦悶感,疼痛,四肢痛,関節痛,末梢性浮腫,尿失禁
  • ※:自発報告につき頻度不明

薬価

マグネビスト静注 5147円/瓶
マグネビスト静注 5919円/瓶
マグネビスト静注 7551円/瓶
マグネビスト静注 10315円/瓶

評価サマリー

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