2.1 房室ブロックのある患者[完全房室ブロックに移行するおそれがある。]
2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
○下記疾患に伴う内臓平滑筋の痙攣症状
胃炎、胆道(胆管・胆のう)系疾患
○急性動脈塞栓、急性肺塞栓、末梢循環障害、冠循環障害における血管拡張と症状の改善
パパベリン塩酸塩として、通常、成人1回30〜50mg、1日100〜200mgを注射する。主として皮下注射するが、筋肉内注射することもできる。また、急性動脈塞栓には1回50mgを動脈内注射、急性肺塞栓には1回50mgを静脈内注射することができる。なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 緑内障の患者
眼圧上昇作用により、緑内障を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 投与時
イオキサグル酸(X線造影剤)と混合すると沈殿を生じる可能性があるので、併用する場合には、別々に使用するか、又はカテーテル内を生理食塩液で洗浄するなど、直接混合しないよう注意すること。
14.1.2 筋肉内注射時
組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。
(1)同一部位への反復注射は避けること。
なお、小児等には特に注意すること。
(2)神経走行部位を避けるよう注意すること。
(3)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
14.1.3 投与速度
急激な静注による呼吸停止を避けるため、静脈内に投与する場合には、できるだけゆっくり注射すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
脳血管れん縮において動脈内注射した場合、一過性の神経麻痺や意識障害等が報告されている。
20.1 光によって分解するため、外箱開封後は遮光して保存すること。
20.2 経時したものは若干の着色がみられることがある
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| レボドパ含有製剤 | レボドパの作用を減弱し、パーキンソン症状を悪化させることがある。 | 機序は不明である。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メタコリン塩化物 | メタコリン塩化物による検査において、正確な検査結果が得られない可能性がある。 | 本剤の気管支拡張作用と拮抗するおそれがある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 呼吸抑制(頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 肝臓 | アレルギー性の肝障害 |
| 過敏症 | 発疹 |
| 循環器 | 心悸亢進、不整脈、血圧上昇 |
| 精神神経系 | めまい、眠気、脱力感、頭痛 |
| 消化器 | 嘔気、便秘、口渇、食欲不振、心窩部痛 |
| その他 | 顔面潮紅、発汗、持続勃起 |
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