次の患者には投与しないこと
重篤な出血やショック状態の患者(脊椎、硬膜外麻酔時)[症状が悪化するおそれがある。]
注射部位またはその周辺に炎症のある患者(脊椎、硬膜外麻酔時)[吸収が高まり、効果が急激に発現するおそれがある。]
敗血症の患者(脊椎、硬膜外麻酔時)[敗血症性の髄膜炎が起こるおそれがある。]
メトヘモグロビン血症の患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[症状が悪化するおそれがある。]
本剤または安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと
血管収縮剤に対し、過敏症の既往歴のある患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)
高血圧、動脈硬化のある患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[急激に血圧が上昇し、脳出血が起こるおそれがある。]
心不全のある患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[血管収縮、心臓刺激の結果、症状が悪化するおそれがある。]
甲状腺機能亢進のある患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[血管収縮剤に対して反応しやすく、心悸亢進、胸痛等が起こるおそれがある。]
糖尿病の患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[血糖値が上昇するおそれがある。]
血管痙攣のある患者(硬膜外、浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤を除く)麻酔時)[阻血状態をきたし、局所壊死が起こるおそれがある。]
耳、指趾または陰茎の麻酔(浸潤、伝達(脊椎麻酔用剤、歯科用にのみ用いる製剤を除く)麻酔時)[阻血状態をきたし、局所壊死が起こるおそれがある。]
使用に際し、目的濃度の水性注射液として使用する。
| 効能・効果 | 用法・用量 | |
| 注射液濃度 | プロカイン塩酸塩量(通常、成人) | |
| 脊椎麻酔 (腰椎麻酔) |
5〜10% | 低位麻酔 50〜100mg |
| 高位麻酔 150〜200mg | ||
| 硬膜外麻酔 | 1.5〜2% | 200〜400mg (基準最高用量:1回600mg) |
| 伝達麻酔 | 1〜2% | 10〜400mg |
| 浸潤麻酔 | 0.25〜0.5% | 1回1000mgの範囲内 (基準最高用量:1回1000mg) |
| 歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔 | 2% (アドレナリン添加) |
10〜100mg |
但し、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
必要に応じ、アドレナリン(通常濃度1:10万〜20万)を添加して使用する。
使用に際し、目的濃度の水性注射液として使用する。
| 効能・効果 | 用法・用量 | |
| 注射液濃度 | プロカイン塩酸塩量(通常、成人) | |
| 脊椎麻酔 (腰椎麻酔) |
5〜10% | 低位麻酔 50〜100mg |
| 高位麻酔 150〜200mg | ||
| 硬膜外麻酔 | 1.5〜2% | 200〜400mg (基準最高用量:1回600mg) |
| 伝達麻酔 | 1〜2% | 10〜400mg |
| 浸潤麻酔 | 0.25〜0.5% | 1回1000mgの範囲内 (基準最高用量:1回1000mg) |
| 歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔 | 2% (アドレナリン添加) |
10〜100mg |
但し、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
必要に応じ、アドレナリン(通常濃度1:10万〜20万)を添加して使用する。
まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、局所麻酔剤の投与に際しては、常時、ただちに救急処置のとれる準備が望ましい。
本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、下記の点に留意すること。
患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
ショックあるいは中毒症状がみられた際に、迅速な処置が行えるように、原則として事前の静脈の確保が望ましい。
臍部以上の部位の手術に用いる必要がある場合には、慎重に投与すること。
患者の脳脊髄液の比重にはかなりの変動があることに留意すること。
中枢神経系疾患(髄膜炎、灰白脊髄炎等)のある患者[血液、脳へ移行する可能性があり、症状が悪化するおそれがある。]
妊婦、産婦[「(5)妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
高齢者[「(4)高齢者への投与」の項参照]
血液疾患や抗凝血剤治療中の患者[出血しやすいので、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。]
重篤な高血圧症の患者[急激な血圧低下が起こることがある。]
脊柱の著明な変形のある患者[穿刺時、脊髄や神経根の損傷のおそれがある。]
使用時
髄液の漏出を最少に防ぐために、脊椎穿刺針は、できるだけ細いものを用いること。(脊椎穿刺により脊麻後頭痛が、また、まれに一過性の外転神経麻痺等があらわれることがある。)なお、必要に応じて輸液を行うこと。
脊椎麻酔により、まれに脊髄神経障害があらわれることがあるので、穿刺に際して患者が放散痛をうったえた場合、脳脊髄液が出にくい場合または血液混入を認めた場合には、本剤を注入しないこと。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
下記の重大な副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック(初期症状:血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、呼吸抑制等)
振戦、痙攣等の中毒症状(処置方法:ジアゼパムまたは超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等)
| 頻度不明 | |
| 精神神経系 (注) | 眠気、不安、興奮、霧視、めまい、悪心・嘔吐 |
| 過敏症 | 蕁麻疹、浮腫等 |
(注)ショックあるいは中毒への移行に注意し、必要に応じて適切な処置を行うこと。
プロカイン塩酸塩原末「マルイシ」 20.1円/g
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