マクジェン硝子体内注射用キット0.3mg

加齢黄斑変性症治療剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ペガプタニブナトリウム
製造/販売 ボシュロム・ジャパン
剤形/規格
  • マクジェン硝子体内...

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禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 眼又は眼周囲に感染のある患者、あるいは感染の疑いのある患者[眼内炎等の重篤な副作用が発現するおそれがある。]

効能・効果

  • 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症

用法・容量

  • ペガプタニブナトリウム0.3mg(ペガプタニブのオリゴヌクレオチドとして)を6週ごとに1回、硝子体内投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 網膜疾患に関する専門知識を有し、硝子体内注射の投与手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を投与すること。

  • 硝子体内注射に際し使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。[「重大な副作用」の項参照]

  • 硝子体内注射の際には、下記の点に注意しながら行うとともに、投与手技に起因する有害事象として結膜出血、眼痛、点状角膜炎及び硝子体浮遊物等の有害事象が多く報告されているので注意すること。[「副作用」の項参照]

    • 硝子体内注射は、無菌条件下で行うこと。(手術用手指消毒を行い、滅菌手袋、ヨウ素系洗眼殺菌剤、滅菌ドレープ及び滅菌開瞼器等を使用すること。)

    • 本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行うこと。(広域抗菌点眼剤は本剤投与3日前から投与後2日まで投与すること。)

    • 患者に対し、眼内炎を示唆する症状(眼痛、眼脂等)があらわれた場合には直ちに連絡するよう指導すること。

    • 過量投与を防ぐため、投与前にプランジャーストッパー最後部のヒダを標線に合わせ、投与量を確認すること。[「適用上の注意」の項参照]

  • 硝子体内注射により眼圧を一過性に上昇させるおそれがあるので、本剤投与後、視神経乳頭血流の確認と眼圧上昇の管理を適切に行うこと。

  • 本剤の硝子体内注射後、一時的に霧視があらわれることがあるため、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。

慎重投与

  • 緑内障、高眼圧症の患者[本剤投与により眼圧が上昇することがある。(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)]

適用上の注意

  • 投与経路

    本剤は硝子体内にのみ投与すること。

  • 投与前

    • 冷所から本剤(袋に入った状態)を取り出した後は、10時間以内に使用すること。室温に放置した時間が10時間を超えない限り、再度冷蔵保存することができるが、必要最小限に留めること。

    • 本剤は、注射前に室温に戻すこと。

    • 薬液に不溶物や混濁が認められる場合、注射筒に破損が認められる場合、又は本剤がプラスチック製のホルダーから外れている場合には使用しないこと。

  • 投与時

    • 30ゲージの眼科用針を使用する。

    • アルミ袋内は滅菌しているため、使用時まで開封しないこと。

  • 使用方法

    • 投与時は、本剤をプラスチック製ホルダーから取り外し、注射筒の先端のキャップを外し、眼科用針を取り付ける(図1)。

      • 図1

    • 注射針の先端側を上に向け、気泡の有無を確認し、気泡が認められた場合には、注射筒を指で軽くたたいて気泡を注射筒上端まで上昇させた(図2)後、プランジャーロッドをゆっくり押し上げ、気泡を排出する。

      • 図2

    • プランジャーストッパーは引き戻さないこと。また、プランジャーストッパーの最後部のヒダ(プランジャーロッドに最も近い部分のヒダ)が、注射筒に印字されている標線を超えないように注意すること。定められた投与量が注入できるよう、投与直前にプランジャーストッパーの最後部のヒダを標線に合わせた(図3)後、全量を投与すること。

      • 図3

    • 開封後の使用は1回限りである。

相互作用

併用注意

  • 本剤のヒトにおける薬物相互作用に関する試験は行われていない。本剤は、ヌクレアーゼで代謝され、in vitroにおいてチトクロムP450に対する阻害作用は認められなかった。[「薬物動態」の項参照]

  • ベルテポルフィンによる光線力学療法併用時において、本剤の薬物動態は影響を受けなかった。[「薬物動態」の項参照]

副作用

副作用発現状況の概要

  • 国内で実施された二重盲検試験(試験期間1年間)において、0.3mgを投与した調査対象例数47例中15例(32%)に副作用が認められた。その主なものは角膜浮腫3例(6%)、前房の炎症2例(4%)、飛蚊症2例(4%)、硝子体混濁2例(4%)であった。また、47例中41例(87%)に投与手技に起因する有害事象が認められた。その主なものは結膜出血37例(79%)、点状角膜炎14例(30%)、表層角膜炎11例(23%)であった。

  • 二重盲検試験に引き続き国内で実施された非盲検試験(2年目の中間解析)において、0.3mgを投与した調査対象例数61例中11例(18%)に副作用が認められた。その主なものは網膜出血3例(5%)、前房の炎症2例(3%)であった。また、61例中33例(54%)に投与手技に起因する有害事象が認められた。その主なものは結膜出血14例(23%)、表層角膜炎11例(18%)、結膜充血10例(16%)であった。

  • 海外で実施されたsham注)対照二重盲検試験の1年目において、0.3mgを投与した調査対象例数295例中79例(27%)に副作用が認められた。その主なものは硝子体混濁15例(5%)、視力低下14例(5%)、硝子体浮遊物13例(4%)であった。また、295例中248例(84%)に投与手技に起因する有害事象が認められた。その主なものは眼痛94例(32%)、点状角膜炎83例(28%)、硝子体浮遊物65例(22%)であった。

  • 海外で実施された上記の試験の2年目において、0.3mgを投与した調査対象例数128例中16例(13%)に副作用が認められた。その主なものは硝子体混濁3例(2%)、硝子体浮遊物3例(2%)、白内障2例(2%)、眼圧上昇2例(2%)であった。また、128例中77例(60%)に投与手技に起因する有害事象が認められた。その主なものは点状角膜炎32例(25%)、眼痛27例(21%)、硝子体浮遊物25例(20%)であった。

  • (承認時までの調査の集計)

  • 注:sham投与(コントロール群の一種)では、硝子体内投与の代わりに針のないシリンジを局所麻酔下で眼球に押し付けた。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 眼障害

    眼内炎(1.0%)、眼圧上昇(19.8%)、外傷性白内障(0.3%)、硝子体出血(1.3%)、網膜剥離(0.4%)、網膜裂孔(0.3%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

  • ショック(頻度不明 注) )、アナフィラキシー様症状(頻度不明 注)

    ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、蕁麻疹、そう痒、息切れ、血圧低下等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

    • 注:自発報告のため頻度不明

その他の副作用

  • 注)

1.0%〜 0.1%〜1.0%以下 0.1%以下

点状角膜炎、結膜出血、前房の炎症、白内障、角膜浮腫、結膜充血、流涙増加、角膜びらん、結膜浮腫、角膜上皮障害、表層角膜炎、眼充血、結膜炎 散瞳、角膜炎、アレルギー性結膜炎、角膜沈着物、前房出血、角膜ジストロフィー、角膜擦過傷、角膜症、乾性角結膜炎 虹彩炎、ブドウ膜炎、角膜障害、瞳孔障害、瞳孔変形、注射部位小水疱、虹彩障害、瞳孔反射障害

硝子体浮遊物、硝子体混濁、硝子体障害、硝子体剥離、網膜出血、飛蚊症、黄斑変性 網膜瘢痕、網膜滲出物、黄斑浮腫、硝子体炎、網膜動脈閉塞、網膜色素脱失 視神経乳頭陥凹、硝子体脱出、網膜静脈閉塞

眼脂、眼痛、視覚障害、眼刺激、眼の異物感、羞明、視力低下、眼そう痒症、眼の異常感、霧視、光視症、眼瞼浮腫、眼乾燥 眼部腫脹、眼瞼下垂、眼瞼炎、眼血管障害、眼瞼そう痒症、眼の炎症、眼緊張低下、眼沈着物、眼瞼紅斑、眼瞼刺激、眼出血、眼瞼出血、眼部液ドレナージ、眼窩周囲血腫、眼圧低下、視野欠損、眼精疲労 眼運動障害、黄疸眼、眼瞼外反、注射部位反応
皮膚 接触性皮膚炎、発疹 湿疹、寝汗、そう痒症、毛髪変色
感覚器(眼を除く) メニエール病、回転性めまい、感音性難聴
循環器 高血圧 大動脈瘤、動悸
消化器 悪心 嘔吐、胃不快感
精神神経系 頭痛 不安 うつ病、悪夢
その他 鼻漏、疲労、薬物過敏症、顔面浮腫、発熱 γ-GTP増加、鼻咽頭炎、インフルエンザ様疾患、悪寒、圧痛、背部痛、胸痛、擦過傷
  • 注:投与手技に起因する有害事象を含む

薬価

マクジェン硝子体内注射用キット0.3mg 111439円/筒

評価サマリー

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