ペルカミン原末

局所麻酔剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ジブカイン塩酸塩
製造/販売 ナガセ医薬品
剤形/規格
  • ペルカミン原末

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禁忌

  • 次の患者には投与しないこと

    • 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと

    • 血管収縮剤に対し過敏症の既往歴のある患者

    • 高血圧、動脈硬化、心不全、甲状腺機能亢進、糖尿病、血管痙攣等のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]

    • 耳、指趾又は陰茎の麻酔〔浸潤、伝達麻酔用のみ〕[壊死状態になるおそれがある。]

効能・効果

  • 仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔

用法・容量

  • 使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
    ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。

    • 仙骨麻酔 0.05〜0.1%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、ジブカイン塩酸塩として、通常成人10〜30mgを使用する。
      伝達麻酔 (基準最高用量:1回40mg)
      0.05〜0.1%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、ジブカイン塩酸塩として、通常成人3〜40mgを使用する。
      浸潤麻酔 (基準最高用量:1回40mg)
      0.05〜0.1%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、ジブカイン塩酸塩として、通常成人1〜40mgを使用する。
      表面麻酔 耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にアドレナリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
      眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にアドレナリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
      尿道粘膜麻酔には、0.1%液にアドレナリンを添加したものを用い、ジブカイン塩酸塩として、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。
      膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にアドレナリンを添加したものを用い、ジブカイン塩酸塩として、通常成人10〜20mgを使用する。
      局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
      歯科領域麻酔 0.1%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔にはジブカイン塩酸塩として、通常成人1〜2mgを使用する。

注意事項

重要な基本的注意

  • まれにショックあるいは中毒症状 を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、常時、直ちに救急処置のとれる準備が望ましい。

  • 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、次の諸点に留意すること。

    • 仙骨麻酔
      伝達麻酔
      浸潤麻酔
      表面麻酔
      歯科領域麻酔
      患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
      できるだけ薄い濃度のものを用いること。
      できるだけ必要最少量にとどめること。
      伝達麻酔
      浸潤麻酔
      必要に応じて、血管収縮剤の併用を考えること。
      血管の多い部位(頭部、顔面、扁桃等)に注射する場合には、吸収が速いので、できるだけ少ない量で使用すること。
      注射針が血管に入っていないことを確かめること。
      注射の速度はできるだけ遅くすること。
      表面麻酔 気道内表面麻酔の場合には、吸収が速いので、できるだけ少ない量で使用すること。

慎重投与

  • 次の患者には慎重に投与すること

    • 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者

    • 高齢者(「4.高齢者への投与」の項(1)参照)

  • 次の患者に血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加して投与する場合には、慎重に投与すること

    • ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤使用中の患者[心筋の被刺激性が高まって不整脈が発現しやすい。]

    • 三環系抗うつ剤服用中の患者[心血管作用の増強がみられることがある。]

    • 高齢者(「4.高齢者への投与」の項(2)参照)

過量投与

  • 一般的に局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒症状が発現するとされている。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。

    • 徴候、症状

      • 中枢神経系の症状

        初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。

      • 心血管系の症状

        血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。

    • 処置

      呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重要である。必要に応じて人工呼吸を行う。振戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)を投与する。心機能抑制に対しては、カテコールアミン等の昇圧剤を投与する。心停止を来した場合には直ちに心マッサージを開始する。

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、副作用発現頻度については不明である

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー様症状

    ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあり、また心停止に至ることがあるので、観察を十分に行い、脈拍の異常、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害、喘鳴、眼瞼浮腫、発赤、蕁麻疹等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 中枢神経

    振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等の適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
精神神経系 注) 眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等
過敏症 蕁麻疹、浮腫等
  • 注)観察を十分に行い、ショックあるいは中毒への移行に注意し、必要に応じて適切な処置を行うこと。

薬価

ペルカミン原末 370.3円/g

評価サマリー

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