本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患による痙性麻痺
脳卒中後遺症、脳性麻痺、スモン(SMON)、痙性脊髄麻痺、筋萎縮性側索硬化症、小脳脊髄変性症、多発性硬化症、頸部脊椎症、後縦靭帯骨化症、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍等手術後)
標準用量は下記によるが、症状により適宜増減する。
成人は、通常1日量3g(トルペリゾン塩酸塩として300mg)を1日3回に分けて経口投与する。
10〜15歳では、1日量1〜2g(トルペリゾン塩酸塩として100〜200mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。
6〜9歳では、1日量0.3〜0.9g(トルペリゾン塩酸塩として30〜90mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。
3〜5歳では、1日量0.2〜0.6g(トルペリゾン塩酸塩として20〜60mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。
本製剤の性質上、水等で速やかに服用すること。
本剤の投与中に脱力感、ふらつき、眠気等が発現することがあるので、その場合には減量又は休薬すること。なお、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。
薬物過敏症の既往歴のある患者
肝障害のある患者[肝機能を悪化させるおそれがある。]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メトカルバモール | 併用時、眼の調節障害があらわれたとの報告がある。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 骨格筋弛緩剤ダントロレンナトリウム水和物 | 筋弛緩作用が増強することがある。 | ともに筋弛緩作用を有する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| アミノグリコシド系抗生物質フラジオマイシンカナマイシンゲンタマイシン等 | 呼吸抑制が増強することがある。 | ともに神経筋遮断作用を有する。 |
<概要>
総症例6,399例(承認時335例、市販後調査6,064例)における副作用発現率は3.7%であり、主なものは食欲不振0.9%、胃・腹部不快感0.5%、悪心・嘔吐0.5%、下痢0.4%、ふらつき0.3%、発疹0.3%、脱力感0.2%等であった。
ショック(0.1%未満)
ショックを起こすことがあるので観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
胸内苦悶、呼吸障害(0.1%未満)
胸内苦悶、呼吸障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
| 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | |
| 肝臓 注1) | 肝障害(薬剤過敏性)、肝機能異常 | |
| 過敏症 注2) | 発疹 | |
| 精神神経系 | ふらつき、脱力感、倦怠感、眩暈、頭痛・頭重 | 眠気 |
| 消化器 | 食欲不振、胃・腹部不快感、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、口渇 | 胃・腹部膨満感、胸やけ、胃もたれ感、便秘、鼓腸 |
| その他 |
|
注1)肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
注2)このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
ムスカルム顆粒100mg/g 14.4円/g
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