本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
手術不能又は再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。
通常、成人はテガフール600mg/日(400mg/m2/日)経口投与に併用して、レンチナンとして週あたり2mg(1mg週2回あるいは2mgを週1回)を静注又は、点滴静注する。
ショックを起こすことがあるので、十分な問診を行うこと。また、投与中及び投与後は患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。なお、症状発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
調製方法
本剤を投与する際には、溶解液を注入後、強く振盪し、十分に溶解すること。また、溶解後は速やかに使用することが望ましい。
本剤は注射用水2mLに溶解したとき、浸透圧比約1になるように調製してあるので、溶解液量を2mLより多く用いるときは、浸透圧の関係から生理食塩液あるいは5%のブドウ糖注射液を用いることが望ましい。
調製時
原則として、ビタミンA剤との混合注射は濁りが生じるので避けること。
動物実験(マウス)でインドメタシンとの併用により、消化管潰瘍、消化管穿孔があらわれたとの報告がある。
承認時臨床試験及び市販後の使用成績調査における調査症例4,969例中、本剤との関連が疑われる副作用発現症例数は、172例(3.5%)であった。そのうち主なものは、悪心・嘔吐66件(1.3%)、胸部圧迫感34件(0.7%)、食欲不振30件(0.6%)、発熱、熱感各25件(0.5%)であった。(再審査終了時)
ショック(0.1%〜5%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、口内異常感、悪寒、振戦、心悸亢進、頻脈、血圧低下、呼吸困難、チアノーゼ等があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 血液 | 赤血球減少、血色素量減少、白血球減少、好酸球増多 | |
| 呼吸器 注1) | 胸部圧迫感、咽頭狭窄感等 | |
| 皮膚 注2) | 発疹・発赤等 | 蕁麻疹、そう痒 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振等 | |
| 精神神経系 | 頭痛・頭重、めまい等 | |
| 肝臓胆管系 | 血中LDH、AST(GOT)、ALT(GPT)、総ビリルビンの上昇 | |
| その他 | 多汗、発熱、潮紅、ほてり、脱力発作又は中〜強度の痛みを伴う一過性の腰痛・背部痛、倦怠感等 |
注1)このような症状があらわれた場合には投与法を点滴静注に変更したり、投与速度を遅くするなど適切な処置を行うこと。(人工呼吸下の麻酔イヌにおいて、軽度の気道抵抗上昇作用が認められる場合がある。)
注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
レンチナン静注用1mg「味の素」 5131円/瓶
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