ツベルクリン反応検査においてツベルクリン反応が水ほう、壊死等の非常に強い反応を示したことのある者
上記に掲げる者のほか、ツベルクリン反応検査を行うことが不適当な状態にある者
結核の診断に用いる。
(1)標準品1μg相当量入りの本剤は添付の溶解液2mLを正確にはかって溶解し、0.5μg相当量/mLの精製ツベルクリン溶液をつくる。
(2)精製ツベルクリン溶液0.1mLを
のほぼ中央部又は
の中央からやや下部の皮内に注射し、注射後およそ48時間後に判読する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.4 副じん皮質ホルモン剤を使用している者
正確な反応が出ないおそれがある。[10.2参照]
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 調製時
添付の溶解液で精製ツベルクリンを溶解し、0.5μg相当量/mLの濃度の精製ツベルクリン溶液を調製する。
(1)精製ツベルクリンバイアル中に白い乾燥製剤が入っていることを確認し、バイアル頭部のプラスチック製上ブタをはずし、ゴム栓及びその周辺をアルコール綿で消毒する。(乾燥製剤はいくつかの塊になっていたり、一部が容器内壁に膜状に付着していることがあるが、使用上差し支えない。)
(2)2mL用の注射筒を用意し、注射針(23G〜25G)を装着して、アンプル中の溶解液を2mL正確に吸い上げ、精製ツベルクリンバイアルに静かに注入する。この操作に当たっては雑菌が迷入しないよう注意する。また、栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用してはならない。
なお、添付の溶解液は、必要量より多く入っているので、誤って全量を加えないよう使用量を正確にはかること。
(3)溶解液を注入すると精製ツベルクリンは瞬時に溶けて無色の澄明な精製ツベルクリン溶液ができる。
溶解後は、熱に対して不安定となり、またバイアル内壁に精製ツベルクリンの一部が吸着して力価の減弱を来たしやすくなるので、なるべく低温を保ち、振動を与えないようにする。
溶解したものはすみやかに使用し、残液は廃棄すること。
14.2 薬剤注射時の注意
14.2.1 注射時
(1)注射には、滅菌されたディスポーザブルのツベルクリン専用の注射筒(1mL用)及び注射針(26G〜27G)を用い、被検者ごとに取り換えること。
(2)バイアルから精製ツベルクリン溶液を吸引する際、別に注射針を1本ゴム栓に刺しておくと楽に吸引できる。
14.2.2 注射部位
(1)注射部位は、
のほぼ中央部、又は
の中央からやや下部とし、注射部位をアルコール綿で拭い消毒してから、皮膚を緊張させ、皮内に正確に注射する。
(2)同一部位に反復してツベルクリン注射をすると促進反応を起こしやすいので、常に新しい部位に行うこと。
(3)被検者又はその保護者に、注射部位をもんだり、こすったりしないように指導すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
生ワクチン麻しんワクチン等 | 接種後、1か月以内はツベルクリン反応が弱められる。 | 機序は不明である。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
副じん皮質ホルモン剤プレドニゾロン等(軟膏の注射部位以外の局所的塗布を除く。)[9.1.4参照] | 正確な反応が出ないおそれがある。 | 特に長期又は大量の投与を受けている者、又は投与中止後6か月以内の者は、サイトカインの産生を抑えるなどリンパ球の機能を抑制されている。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
過敏症注1) | 掻痒、紅斑、発疹、蕁麻疹 |
局所症状注2) | 水ほう、壊死 |
注1)注射直後からあらわれることがある。
注2)局所反応が特に強いときに生じることがあるが、適切な措置により消失する。
注射部位に、水ほう、壊死等が生じた場合は、水ほうの内容液を無菌的に除き、局所殺菌剤を塗布し、包帯して清潔を保つようにする。
一般診断用精製ツベルクリン(PPD) 2336円/瓶
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