本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
PSMA標的療法の前立腺癌患者への適応判定の補助
通常、成人にはガリウム(68Ga)ゴゼトチドとして111〜259MBqを静脈内投与し、投与50〜100分後に陽電子放出断層撮影(PET)法により撮像を開始する。
検査上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 ガリウム(68Ga)ジェネレータから塩化ガリウム(68Ga)溶液を本剤のバイアルに直接溶出し、混和した後、立てた状態に置きインキュベーション(20〜30℃で5分間以上)することにより、ガリウム(68Ga)ゴゼトチドを得ること。なお、ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの調製手順、品質管理のための試験等の詳細は製造販売業者が提供する注射液調製の手引きを参照すること。
14.1.2 ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの品質管理規格は次のとおりである。
外観
無色澄明の液、異物を認めない
pH
3.2〜6.5
標識率
非標識ガリウム(68Ga)≦5%
14.1.3 調製後の注射液は、立てた状態のまま室温で保存し、6時間以内に投与すること。
14.1.4 他の薬剤と混合しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 局所血管外漏出による被曝及び画像アーチファクトを避けるため、溶解後は緩徐に静脈内投与すること。ガリウム(68Ga)ゴゼトチドは酸性のため、血管外漏出により局所刺激が発現することがある。血管外漏出が発現した場合は、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
14.2.2 膀胱部の被曝を軽減させるため、撮像前後にできるだけ患者に水分を摂取させ、排尿させることが望ましい。
14.3 検査上の注意
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの取込みは他のがん種、非悪性腫瘍及び正常組織でも生じる可能性がある。病理組織学的診断法又はその他の診断法を参照し、ガリウム(68Ga)ゴゼトチドを用いたPET画像所見を解釈することが推奨される。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.5%未満 | 頻度不明 | |
| 胃腸障害 | 口内乾燥、悪心、便秘 | 嘔吐、下痢 |
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | − | 疲労、注射部位反応、悪寒 |
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