本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法及び放射線治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
PSMA陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
通常、成人にはルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)として1回7.4GBqを6週間間隔で最大6回静脈内投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
8.1 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[7.2、11.1.1参照]
8.2 腎機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。また、本剤投与前後は十分な水分補給及び排尿を行うよう指導すること。[7.2、11.1.2参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害患者又は末期腎不全患者
投与の可否を慎重に判断すること。重度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス(CLcr)15〜29mL/分)又は末期腎不全患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.1参照]
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 男性には、本剤投与中及び最終投与後14週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[9.4.2参照]
9.4.2 放射線に起因する生殖細胞への影響等があらわれる可能性があることを考慮すること。本剤の推奨累積投与量44.4GBqは、精巣への放射線吸収量として不妊を引き起こす可能性のある範囲に該当する。[9.4.1参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与前に遮蔽したスクリーン下で目視による確認を行い、微粒子又は変色が認められる場合は、バイアルを廃棄すること。
14.1.2 他の薬剤と混合しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 膀胱部の被曝を軽減させるため、本剤投与前後にできるだけ患者に水分を摂取させ、排尿させること。
15.1 臨床使用に基づく情報
放射線曝露により、二次発癌や遺伝子異常のリスクが増加する可能性がある。
本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知等を遵守し、適正に使用すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 骨髄抑制
貧血(22.4%)、血小板減少症(13.5%)、白血球減少症(12.3%)、リンパ球減少症(9.2%)、汎血球減少症(1.0%)、骨髄機能不全(0.1%)等の骨髄抑制があらわれることがある。[7.2、8.1参照]
11.1.2 腎機能障害(3.6%)
急性腎障害、腎不全、血中クレアチニン増加、血中尿素増加等の腎機能障害があらわれることがある。[7.2、8.2参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 5%未満 | |
| 感染症及び寄生虫症 | − | 口腔真菌感染 |
| 神経系障害 | 味覚不全 | 頭痛、浮動性めまい |
| 眼障害 | − | ドライアイ |
| 耳及び迷路障害 | − | 回転性めまい |
| 胃腸障害 | 口内乾燥(41.1%)、悪心(26.6%)、嘔吐(10.2%)、下痢、便秘 | 腹痛、口内炎、食道障害 |
| 皮膚及び皮下組織障害 | − | 皮膚乾燥 |
| 腎及び尿路障害 | − | 尿路感染 |
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労(35.3%)、食欲減退(12.9%) | 体重減少、末梢性浮腫、発熱 |
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