2.1 本剤の成分又はジフテリアトキソイドに対する重度のアレルギー反応(アナフィラキシー等)を呈したことがあることが明らかな者[8.4参照]
2.2 明らかな発熱を呈している者
2.3 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
2.4 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防
1回0.5mLを筋肉内に注射する。
8.1 本剤は「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
8.2 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。
8.3 被接種者又はその介護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
8.4 本剤接種後にショック、アナフィラキシーを含む重度のアレルギー反応があらわれることがあるため、接種前に既往歴等に関する問診を十分に行うこと。重度のアレルギー反応が起こった場合に備えて、適切な医療処置を直ちに行えるようにしておくこと。[2.1、11.1参照]
9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判定を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
9.1.1 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
免疫抑制療法を受けている等、免疫不全の者では本剤への免疫反応が低下する可能性がある。
9.1.2 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者[9.2、9.3参照]
9.1.3 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
9.1.4 過去に痙攣の既往のある者
9.1.5 本剤の成分又はジフテリアトキソイドに対してアレルギーを呈するおそれのある者
9.1.6 血小板減少症、凝固障害のある者、抗凝固療法を施行している者
筋肉注射部位の出血のおそれがある。
9.2 腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.2参照]
9.3 肝機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
9.6 授乳婦
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトでの乳汁産生、母乳への移行性及び授乳された乳児への影響は不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤接種時の注意
14.1.1 接種時
(1)本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと。[7.1参照]
(2)冷蔵庫から取り出し常温になってから速やかに使用すること。
(3)使用前には必ず、粒子状物質又は変色がないかを確認すること。粒子状物質や変色が認められた場合には、使用しないこと。
(4)針を時計回りにシリンジにねじ込み、しっかり固定すること。
(5)注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
14.1.2 接種部位
(1)本剤は筋肉内注射のみに使用すること。
(2)他のワクチンと同時に本剤を接種する場合、異なる部位に注射すること。[7.1参照]
(3)接種部位は、通常、上腕の三角筋中央部とし、接種前にアルコール等で消毒する。なお、臀部又は主要な神経幹及び血管が存在する可能性のある部位には注射しないこと。
(4)筋肉内注射にあたっては、組織・神経等の損傷を避けるため下記の点に注意すること。
・針長は筋肉内接種に足る長さで、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を決定すること。
・神経走行部位に接種しないこと。
・注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
外箱開封後は遮光して保存すること。
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明注1))
ショック、アナフィラキシーを含む重度のアレルギー反応があらわれることがある。[8.4参照]
注1)海外臨床試験(005試験
次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
| 10%以上注2) | 1〜10%未満注2) | |
| 神経系障害 | 頭痛 | |
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋肉痛 | |
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 注射部位疼痛(36.0%)、疲労 | 注射部位紅斑、注射部位腫脹、発熱(38℃以上) |
注2)発現頻度は、国内第III相試験[009試験(65歳以上の成人)]、海外第III相試験[003試験(65歳以上の成人の部分集団のデータ)]及び国際共同第III相試験[008試験(肺炎球菌感染症に罹患するリスクを有する18〜64歳の成人)]の統合結果に基づき算出した。これらの試験の統合結果において18〜64歳の成人では、65歳以上の成人よりも報告された副反応が多かった。
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