ライブリバント点滴静注350mg

抗悪性腫瘍剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 アミバンタマブ(遺伝子組換え)
製造/販売 ヤンセンファーマ
剤形/規格
  • ライブリバント点滴...

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警告

  • 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

  • 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合は本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、特に治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[8.1、9.1.1、11.1.2参照]

  • 1.3 本剤投与開始前に、胸部CT検査及び問診を実施し、間質性肺疾患の合併又は既往歴の有無を確認した上で、投与の可否を慎重に判断すること。[9.1.1参照]

  • 1.4 ラゼルチニブとの併用投与により、深部静脈血栓症及び肺塞栓症を含む静脈血栓塞栓症があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、静脈血栓塞栓症の既往歴の有無等を確認した上で、投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は患者の状態を十分に観察し、下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛等の静脈血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。[7.3、8.3、9.1.2、11.1.4参照]

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

  • EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法・容量

  • EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌にはA法、EGFR遺伝子変異(エクソン20挿入変異を除く)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌にはA法又はB法を使用する。

  • A法

    • カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウムとの併用において、3週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

      • 体重 サイクル 投与日 用量
        80kg未満 1サイクル目 1日目 350mg
        2日目 1,050mg
        8日目、15日目 1,400mg
        2サイクル目 1日目 1,400mg
        3サイクル目以降 1日目 1,750mg
        80kg以上 1サイクル目 1日目 350mg
        2日目 1,400mg
        8日目、15日目 1,750mg
        2サイクル目 1日目 1,750mg
        3サイクル目以降 1日目 2,100mg

  • B法

    • ラゼルチニブメシル酸塩との併用において、4週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

      • 体重 サイクル 投与日 用量
        80kg未満 1サイクル目 1日目 350mg
        2日目 700mg
        8日目、15日目、22日目 1,050mg
        2サイクル目以降 1日目、15日目 1,050mg
        80kg以上 1サイクル目 1日目 350mg
        2日目 1,050mg
        8日目、15日目、22日目 1,400mg
        2サイクル目以降 1日目、15日目 1,400mg

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。必要に応じて、動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLco)等の検査を行うこと。また、患者に対して、初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。[1.2、9.1.1、11.1.2参照]

  • 8.2 重度の皮膚障害があらわれることがあるので、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること。[11.1.3参照]

  • 8.3 ラゼルチニブとの併用により静脈血栓塞栓症の発現頻度が増加する傾向が認められているので、初期症状(下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛等)の確認及び定期的な凝固能検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、患者に対して、初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。[1.4、7.3、9.1.2、11.1.4参照]

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者

      • 間質性肺疾患が悪化又は再発するおそれがある。[1.2、1.3、8.1、11.1.2参照]

    • 9.1.2 静脈血栓塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者

      • 静脈血栓塞栓症が悪化又は再発するおそれがある。[1.4、7.3、8.3、11.1.4参照]

  • 9.4 生殖能を有する者

    • 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていない。類薬のEGFR又はMET阻害剤を投与した動物試験では、胚・胎児発生の障害、胚致死及び流産の発現率の上昇が認められた。[9.4参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが、ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • ラゼルチニブとの併用投与については、投与の可否を慎重に判断すること。本剤とラゼルチニブを併用した臨床試験において、65歳未満の患者と比較して65歳以上の患者で死亡に至った有害事象、重篤な有害事象及び投与中止に至った有害事象の発現割合が高い傾向が認められている。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • 14.1.1 本剤が無色〜微黄色であることを確認する。変色又は微粒子が認められた場合は使用しないこと。

    • 14.1.2 輸液バッグは、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリオレフィン混合物製を用いること。

    • 14.1.3 希釈液には250mLの5%ブドウ糖注射液又は0.9%生理食塩液を用いる。輸液バッグに加える本剤と同量の希釈液(本剤1バイアルにつき7mL)を抜き取り廃棄する。

    • 14.1.4 各バイアルから本剤7mLを抜き取り、輸液バッグに混和する。

    • 14.1.5 添加後は穏やかに混和し、振盪しないこと。

  • 14.2 薬剤投与時の注意

    • 14.2.1 輸液ポンプ及び投与セットを用いて、点滴静注により調製後の本剤を投与する。また、投与セットは、滅菌されたパイロジェンフリー(エンドトキシンフリー)の低蛋白結合性のポリエーテルスルホン製、ナイロン製又はポリスルホン製のインラインフィルター(孔径0.2μm又は0.22μm)を備えたポリウレタン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン又はポリエチレン製を用いること。

    • 14.2.2 投与前に投与セットを希釈液(5%ブドウ糖溶液又は0.9%生理食塩液)で満たすこと。

    • 14.2.3 投与前に調製後の本剤を目視検査する。変色又は微粒子が認められた場合は使用しないこと。

    • 14.2.4 調製後の本剤は、室内光下にて室温のもと、溶液の調製開始後10時間以内に投与を完了すること。

    • 14.2.5 他の薬剤と同じ静注ラインを用いた同時投与は行わないこと。

    • 14.2.6 本剤のバイアルは1回使い切りである。未使用残液については適切に廃棄すること。

その他の注意

  • 15.1 臨床使用に基づく情報

    • 臨床試験において、本剤に対する抗体の産生が報告されている。

取扱上の注意

  • 20.1 外箱開封後は遮光して保存すること。

  • 20.2 凍結させないこと。

相互作用

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 Infusion reaction57.4%)

    • 悪寒、悪心、呼吸困難、潮紅、胸部不快感、嘔吐等のinfusion reactionがあらわれることがある。多くの場合は、初回投与時に認められたが、2回目以降の投与時にも認められている。[7.1参照]

  • 11.1.2 間質性肺疾患

    • 肺臓炎(1.6%)、間質性肺疾患(0.9%)があらわれることがある。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[1.2、8.1、9.1.1参照]

  • 11.1.3 重度の皮膚障害注1)

    • 発疹(15.8%)、ざ瘡様皮膚炎(6.6%)等の重度の皮膚障害があらわれることがある。[8.2参照]

  • 11.1.4 静脈血栓塞栓症

    • 肺塞栓症(4.6、7.8%)注2)、深部静脈血栓症(4.0、5.5%)注2)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがある。[1.4、7.3、8.3、9.1.2参照]

  • 11.1.5 動脈血栓塞栓症

    • 本剤とラゼルチニブとの併用において、心筋梗塞(0.5%)注3)等の動脈血栓塞栓症があらわれることがある。

  • 注1)NCI-CTCAEのGrade 3以上の副作用頻度

  • 注2)本剤を化学療法と併用投与した臨床試験(NSC3001試験、NSC3002試験)における発現頻度、本剤をラゼルチニブと併用投与した臨床試験(NSC3003試験)における発現頻度の順に記載した。

  • 注3)本剤をラゼルチニブと併用投与した臨床試験(NSC3003試験)における発現頻度

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上 10%未満1%以上 1%未満 頻度不明
感染症及び寄生虫症 爪囲炎(56.0%) 結膜炎
血液及びリンパ系障害 血小板減少症 好中球減少症、白血球減少症
代謝及び栄養障害 低アルブミン血症(33.2%)、食欲減退 低カルシウム血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症
神経系障害 浮動性めまい
眼障害 ドライアイ、眼瞼炎、角膜炎、霧視、結膜充血、眼そう痒症、睫毛の成長 眼充血、視力障害、上強膜炎、非感染性結膜炎、視力低下 眼の障害、ぶどう膜炎、角膜刺激
心臓障害 洞性頻脈、動悸、頻脈
胃腸障害 口内炎(36.5%)、下痢、便秘、悪心 嘔吐、腹痛、痔核
皮膚及び皮下組織障害 発疹(66.8%)、ざ瘡様皮膚炎(29.2%)、皮膚乾燥、そう痒症 爪毒性、湿疹 乾皮症、皮膚剥脱
筋骨格系及び結合組織障害 筋肉痛
一般・全身障害及び投与部位の状態 末梢性浮腫(25.6%)、無力症、疲労 全身性浮腫、末梢腫脹、発熱
臨床検査 ALT増加(23.6%)、AST増加 血中ALP増加

薬価

ライブリバント点滴静注350mg 160014円/瓶

評価サマリー

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